突入電流(ラッシュ・カーレント)の抑制
半導体AMPの場合
  • 電源のコードを太くする等、電源回路の抵抗を少なくすると、電源投入時、2次回路に接続してある大型電解コンデンサーは、抵抗が「0」オームに等しいので、2次回路に大電流がながれ、トランス、整流器、電源投入SW、大型電解コンデンサー自身にも悪影響を与える
     電源SWや温度保護のサーミスターが入っている場合、これを取り除き、リレー接点に置き換えるだけで、電源コード交換の数10倍になる事が多い。
     原理は、簡単です。 電源投入時に、抵抗を直列にいれ、かかる電圧を低くするのです。 1定時間経過後、直列抵抗を取り除きます。

真空管体AMPの場合
  • 半導体整流の場合、ヒーターが暖まらない(電子が生まれない)内に、高電圧が各回路に掛かるため、コンデンサーが通常使用状態の電圧より、はるかに高い電圧にさらされる。
     大きい出力管の場合は、ヒーター(ヒィラメント)が大きく(大電力)く、暖まりくい。
    又、高Gmが多い為、電極間隔が狭い。
    この様な真空管を使用する場合は、ヒーターをウオームUPしてから、プレート電圧を掛ける。
    だからと言って、整流を真空管では、効率悪いし、レギュレーションが悪く伸びが無。
     最近の高級真空管AMPは高圧回路にも、大きな容量のコンデンサーを使用しているので、この抑制回路が組み込まれているものが多い。
     真空管は、グロー放電が1度でも起きれば、その真空管はNGです、よって起きないように工夫します。
半導体AMPの場合
Musical Fidelity A−1000. 3台目
Musical Fidelity A−1000. 2台目
Musical Fidelity A−1000
SAE(Scientific Audio Electronics) A1001)
SAE MAK2600
YAMAHA B−1. 18台目
YAMAHA B−1. 13台目
YAMAHA B−1. 12台目
YAMAHA B−1. 8台目

真空管体AMPの場合
Denon POA−1000B. 4台目
Julius Futter Man OTL AMP
Mcintosh Mcintosh MC60. 8台目
Mcintosh Mcintosh MC60. 7台目
Mcintosh MC275. 2台目
Michaelson & Austin TVA−1. 10台目
Michaelson & Austin TVA−1. 9台目
Michaelson & Austin TVA−1. 6台目
Michaelson & Austin TVA−1. 3台目
LUX KMQ60. 2台目
 
* Musical Fidelity A−1000。 電源SWの改良含む。   修理の様子はこちら参照
    修理前、この小さなSWでメインAMPの電源線の両方を「ON=入り」「OFF=切り」していた。.
    上=修理前、  下=修理後
             電源部にリレーを2個新設=真ん中下に見える物。
             トロイダル・トランスを使用しているので、「2段階(steps)」に電源を投入する。
     上右=新設した制御用電源部 右端=ラッシュ・カーレント(突入電流)防止用セメント抵抗
* Musical Fidelity A−1000. 2台目、電源SWの改良含む 修理の様子はこちら参照
    上=修理前、  下=修理後
           電源部にリレーを2個新設=真ん中下に見える物。
           トロイダル・トランスを使用しているので、「2段階(steps)」に電源を投入する。
           右端=ラッシュ・カーレント(突入電流)防止用セメント抵抗。
* Musical Fidelity A−1000. 3台目 修理の様子はこちら参照
    上=修理前、  下=修理後
電源部上から見る、リレーによる電源入り切り、およびラッシュカーレント抑制回路新設。
           電源部にリレーを2個新設=真ん中下に見える物。
           トロイダル・トランスを使用しているので、「2段階(steps)」に電源を投入する。
           右端=ラッシュ・カーレント(突入電流)防止用セメント抵抗。
*. Julius Futter Man OTL AMP。電源投入リレーに遅延回路組み込。
       上=ラッシュ・カーレント(突入電流)で焼けたリレーの可動接点。
       下=焼けた電源投入リレーの固定接点。
                 修理の様子はこちら参照
 増設した遅延回路、その下に電源1次投入リレー。
*. SAE A1001。 電源投入リレー+遅延回路組み込      修理の様子はこちら参照
*. SAE MAK2600)。 電源投入リレー+遅延回路組み込。 修理の様子はこちら参照
*. Mcintosh MC275の場合。 修理の様子はこちら参照
     高い遅延回路を使わず、サーミスターを使用した例その1、 上の真ん中の黒い丸2個。
     完全に抵抗が0オームには成らないが、費用は1/100位なので、メーカーは採用する。
     安い機器では無いのだから、本来は遅延リレーを採用すべき?
 高い遅延回路を使わず、サーミスターを使用した例その2、 上の真ん中の黒い丸2個。
 高い遅延回路を使わず、サーミスターを使用した例 拡大
      約1〜3オームの抵抗が、トランスの100V回路に入っているのと同じです。
      電源コードを替えても0.0*のオーダーが変化するくらい。比較に成らない大きさです。
*. Michaelson & Austin TVA−1.3台目。 修理の様子はこちら参照
          高圧倍電圧回路のコンデンサー容量を増強したので、新規に組み込み。 
*. Michaelson & Austin TVA−1.6台目。 修理の様子はこちら参照
          高圧倍電圧回路のコンデンサー容量を増強したので、新規に組み込み。
*. Michaelson & Austin TVA−1.9台目。 修理の様子はこちら参照
          高圧倍電圧回路のコンデンサー容量を増強したので、新規に組み込み。
*. Michaelson & Austin TVA−1.10台目。 修理の様子はこちら参照
          高圧倍電圧回路のコンデンサー容量を増強したので、新規に組み込み。
*. LUX KMQ60. 2台目。 修理の様子はこちら参照
* YAMAHA B−1.18台目。   修理の様子はこちら参照
     ブロック電解コンデンサーの安全・長寿命の為。
* YAMAHA B−1.13台目。   修理の様子はこちら参照
     ブロック電解コンデンサー交換の為
 製作ブロック電解コンデンサーが良いので、電源ヒュズ(5A)が飛ぶ事があるので組み込み。
*. YAMAHA B−1.12台目 初期型。     修理の様子はこちら参照
   ブロック電解コンデンサー交換の為
   製作ブロック電解コンデンサーが良いので、電源ヒュズ(5A)が飛ぶ事があるので組み込み。
*. YAMAHA B−1. 8台目。    修理の様子はこちら参照
*. Mcintosh Mcintosh MC60. 7台目    修理の様子はこちら参照
    真空管AMPでも、ヒーターが暖まらない(電子が生まれない)内に、高電圧が各回路に掛かるため、
    コンデンサーが通常使用状態の電圧より、はるかに高い電圧にさらされる。
    又、プレート電圧が高いので、グロー放電防止にも効果あり。
    半導体アンプと異なり、15〜20秒に設定する。
*. Mcintosh Mcintosh MC60. 8台目    修理の様子はこちら参照
    真空管AMPでも、ヒーターが暖まらない(電子が生まれない)内に、高電圧が各回路に掛かるため、
    コンデンサーが通常使用状態の電圧より、はるかに高い電圧にさらされる。
    又、プレート電圧が高いので、グロー放電防止にも効果あり。
    半導体アンプと異なり、15〜20秒に設定する。
*. Denon POA−1000B. 4台目    修理の様子はこちら参照
   突入電流抑止回路組み込み、ヒーターウオームUP時間を含む。
   高圧回路にヒューズを新設。
        
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