LUX KMQ60 3台目修理
平成22年11月28日到着   平成23年11月4日完成
A. 修理前の状況
  • 昭和45年にKMQ7、KMQ8に続いて購入し自作しました。
    調整は、知人に依頼し、数年使用しました。ある時、本体から薄白い煙が立ちあがり、大型電解コンデンサーのゴムが僅かに膨らんでいましたので、知人に頼み、3個共とダイオード5本を交換し、3チャネル方式でしようしました。
     数年後、音が出なくなり、知人に見て貰うと、電源チョークコイルの断線と出力トランス不良でした。これらの部品と肝心の50CA10の入手が難しいので、修理を断念する。
     昨年春、ネットオークションを知り、これらの部品を入手しました。
    しかし、肝心の知人は、85才を迎え、視力も劣化が始まった様子で、および腰でした。
    オーバホール+改造+チューニング依頼。

B. 原因
  • 出力トランス不良。
    半田付け劣化。

L. LUX OY15−5 出力トランス点検
         現在オークションでは直流抵抗を測定して、良否を表示しているが、完璧ではありません。
         正確には、交流電圧を入力し、各巻き線の出力電圧を点検する。

T. 修理前点検測定

C. 修理状況
U. TubeTester HickokTV−2C/Uによる付属真空管測定 別ファイルが開きます。

V. TubeTester HickokTV−2C/Uによる予備真空管測定 別ファイルが開きます。

D. 使用部品
  • MT管ソケット交換                 4個。
    オクタル管ソケット交換              4個。
    電解コンデンサ                   4個。
    フイルムコンデンサ−               6個。
    半固定VR                      8個。
    整流ダイオード                   5個。
    出力トランス(支給品)。
    電源コード、ブシュ。
    SP接続端子。
    RCA端子。
    50CA10カソード抵抗              4本。

E. 調整・測定

F. 修理費          120,000円 
                   但し、真空管は別途です。

S. LUX KMQ 60 の仕様(マニアルより)

V. このAMPも参加した試聴会のチラシ 、別ファイルが開きます。

A. 修理前の状況
A11. 点検中、 前から
A12. 点検中、 前左から見る。
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中、 後右から見る。
A21. 点検中、 上から見る
A22. 点検中、 下から見る。
A23. 点検中 下蓋裏側を見る
A24. 点検中 ボンネット裏側を見る
A25. 点検中 ボンネット裏側を見る2。
A31. 点検中 上から
A32. 点検中、 前左から見る。
A33. 点検中、 左から見る。
A34. 点検中 後から見る
A35. 点検中、 後右から見る。
A36. 点検中、 右から見る。
A41. 点検中、 上から見る
A42. 点検中 下蓋を取り、下から見る
A51. 点検中 交換するMT管ソケット
A52. 点検中 整流ダイオード周り配線
A53. 点検中 右側出力トランス周り配線
A54. 点検中 左側出力トランス周り配線
A55. 点検中 右側バイアス調整用半固定VR。
A56. 点検中 左側バイアス調整用半固定VR。
A57. 点検中 右側バイアスバランス調整用半固定VR。
A58. 点検中 左側バイアスバランス調整用半固定VR。
A61. 点検中 真空管50CA10
A62. 点検中 真空管50CA10、足(ピン)の方から見る。
A63. 点検中 真空管6AQ8、6267
A64. 点検中 真空管6AQ8、6267、足(ピン)の方から見る。
A71. 点検中 ブロック電解コンデンサーは、 選択出来ます。 
A72. 点検中 SP接続端子は、選択出来ます。
A73. 点検中 交換するACコード。
A74. 点検中 使用する抵抗、電流が多く流れる所は金属皮膜抵抗=左下。
          その他はカーボン抵抗=左上、 「付いていたソリッド抵抗=右上」も使用可能です(ユーザ選択可能)。
L. LUX OY15−5 出力トランス点検
L11. 点検中 支給出力トランス Lux 15−5
L12. 点検中 支給出力トランス端子板 Lux 15−5
L13. 点検中 取り外した焼損出力トランス Lux 15−5
L14. 点検中 取り外した焼損出力トランス端子板 Lux 15−5
L21. 点検中 支給出力トランスの抵抗測定
L22. 点検中 付いている出力トランス抵抗の測定
L23. 点検中 取り外した焼損出力トランスの抵抗測定、 抵抗が1.5倍になっているだけかな?
L31. 点検中 支給出力トランス電圧測定、 16Ω端子にAC8Vを入力。1次巻き線P−B間電圧64.7V。巻線比=8.0。
L32. 点検中 付いている出力トランス電圧測定、 16Ω端子にAC8Vを入力。1次巻き線P−B間電圧64.7V。巻線比=8.0。
L33. 点検中 取り外した焼損出力トランス電圧測定、16Ω端子にAC8Vを入力。1次巻き線P−B間電圧56.4V。巻線比=7.0。
          原因は巻線層間短絡が考えられる。電力がこの短絡部分で消費され、SPへ十分供給されないので、使用不可
          正確には、2時側に負荷を掛けて、入力1次側電力と出力2次側電力を比較する。
T. 修理前点検測定
T1. 出力・歪み測定
    「見方」。
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定。
   下段中央 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル表示)。
   上段左端 交流電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用。
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力。
   上段中右 交流電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用。
   上段右端 オシロ=出力波形表示、 赤表示=R出力、黄色表示=L出力。(実際にはRL交流電圧計の出力「Max1V」を観測)。
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定。
   下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定。
T21. R側SP出力電圧10V=12.5W出力 1.5%歪み 1000HZ、寄生発振が起きている。
T22. L側SP出力電圧14V=24.5W出力 2%歪み 1000HZ。
T31. R側SP出力電圧10V=12.5W出力 1.5%歪み 400HZ、寄生発振が起きている。
T32. L側SP出力電圧14V=24.5W出力 2%歪み 400HZ。
C. 修理状況
C11. 修理中、反対にして配線するので、トランス類を「プチプチ」で保護する。
C12. 修理中、交換部品を取り付けた所。
C13. 修理中、主要部品取り付け完了。
C21. 修理前 R側AMP
C22. 修理中 R側AMP バイアスバランス用半固定VR、安全の為、抵抗でセンターを出しておく
C23. 修理後 R側AMP 抵抗、電解コンデンサー、半固定VR、フイルムコンデンサー交換
C31. 修理前 L側AMP
C32. 修理後 L側AMP 抵抗、電解コンデンサー、半固定VR、フイルムコンデンサー交換
C41. 修理前 整流ダイオード付近
C42. 修理中 高圧の部分は2重絶縁
C43. 修理後 整流ダイオード付近 ダイオード5本交換
C51. 修理前 SP端子
C52. 修理中 取り外したSP接続端子 ベーク板に端子が付いた物で弱く、太いケーブルは接続出来ない
C53. 修理後 SP端子、 元と異なり、内側にアース側にする。
C61. 修理前 RCA端子
C62. 修理中 取り外したRCA端子 ベーク板に端子が付いた物で弱く、太いケーブルは接続出来ない
C63. 修理中 VRのアースが半田されていた場所、半田が載っていない。
C64. 修理(交換)後 RCA端子
C65. 修理中 電源トランスの奥に入った「半田クズ」 トランスを外さないと取れない。 
C71. 修理中 ラグ端子の半田する所を磨く。
C72. 修理中 ラグ端子の半田する所を磨く、反対側。
C73. 修理中 ラグ端子の半田メッキをする。
C74. 修理中 ラグ端子に部品を先付けする。
C81. 修理前 電源コード取り付け部。
C82. 修理後 電源コードを交換し、ブッシュで固定する。
C91. 修理前 下から見る
C92. 修理後 下から見る、 SP出力のインピーダンスは8Ω固定。
C93. 修理後 右側50CA10の安全抵抗、
           組み立てキットのKMQは価格優先(当時は真空管を含め価格がやすかった)なので、
           終段50CA10の保護がないです。 よって、出力トランスのを不良にする事故が多発します。
           今回、カソードに保護ポリスイッチも検討しましたが、やはり保護抵抗にしました。
           これにより、ほんの僅か性能が落ちますが、安全の為です!
C94. 修理後 左側50CA10の安全抵抗、
           組み立てキットのKMQは価格優先(当時は真空管を含め価格がやすかった)なので、
           終段50CA10の保護がないです。 よって、出力トランスのを不良にする事故が多発します。
           今回、カソードに保護ポリスイッチも検討しましたが、やはり保護抵抗にしました。
           これにより、ほんの僅か性能が落ちますが、安全の為です!
C95. 修理前 上から
C96. 修理後 上から
C97. 修理後 真空管装備し上から
C98. 修理後 後上から お尻が綺麗になりました(釣った魚にもお礼を込めて餌をあげましょう)
CA1. 交換部品
CA2. 交換部品2
E.  調整・測定>
E1. 出力・歪み率測定・調整
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「Tektronix TDS−2024(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
          VP−7723Bで増幅された物を分析していますので、レベルは相対的比較です。
          よって、測定条件が変わる場合は比較検討は無意味です
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「Tektronix TDS−2024(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より100Hz〜10kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A
E21. R側SP出力電圧16V=32W出力、 0.5%歪み、 50HZ。
     L側SP出力電圧16V=32W出力、 0.5%歪み、 50HZ。
     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E22. R側SP出力電圧16V=32W出力、 0.4%歪み、 100HZ。
     L側SP出力電圧16V=32W出力、 0.4%歪み、 100HZ。
     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E222.R側SP出力電圧16V=32W出力、 0.4%歪み、 100HZ。
     L側SP出力電圧16V=32W出力、 0.4%歪み、 100HZ。
     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=500Hz、右=2kHz。
E23. R側SP出力電圧16V=32W出力、 0.4%歪み、 500HZ。
     L側SP出力電圧16V=32W出力、 0.4%歪み、 500HZ。
     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. R側SP出力電圧16V=32W出力、 0.4%歪み、 1kHZ。
     L側SP出力電圧16V=32W出力、 0.4%歪み、 1kHZ。
     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E25. R側SP出力電圧16V=32W出力、 0.4%歪み、 5kHZ。
     L側SP出力電圧16V=32W出力、 0.4%歪み、 5kHZ。
     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E26. R側SP出力電圧16V=32W出力、 0.5%歪み、 10kHZ。
     L側SP出力電圧16V=32W出力、 0.5%歪み、 10kHZ。
     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=400kHz。
E26. R側SP出力電圧16V=32W出力、 0.9%歪み、 20kHZ。
     L側SP出力電圧16V=32W出力、 0.7%歪み、 20kHZ。
     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=400kHz。
E31. R側SP出力電圧2.9V=1W出力、 0.07%歪み、 50HZ。
     L側SP出力電圧2.9V=1W出力、 0.08%歪み、 50HZ。
     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E32. R側SP出力電圧2.9V=1W出力、 0.09%歪み、 100HZ。
     L側SP出力電圧2.9V=1W出力、 0.09%歪み、 100HZ。
     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E322.R側SP出力電圧2.9V=1W出力、 0.09%歪み、 100HZ。
     L側SP出力電圧2.9V=1W出力、 0.09%歪み、 100HZ。
     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=500Hz、右=2kHz。
E33. R側SP出力電圧2.9V=1W出力、 0.08%歪み、 500HZ。
     L側SP出力電圧2.9V=1W出力、 0.09%歪み、 500HZ。
     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E34. R側SP出力電圧2.9V=1W出力、 0.07%歪み、 1kHZ。
     L側SP出力電圧2.9V=1W出力、 0.08%歪み、 1kHZ。
     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E35. R側SP出力電圧2.9V=1W出力、 0.07%歪み、 5kHZ。
     L側SP出力電圧2.9V=1W出力、 0.09%歪み、 5kHZ。
     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E36. R側SP出力電圧2.9V=1W出力、 0.7%歪み、 10kHZ。
     L側SP出力電圧2.9V=1W出力、 0.9%歪み、 10kHZ。
     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E36. R側SP出力電圧2.9V=1W出力、 0.5%歪み、 50kHZ。
     L側SP出力電圧2.9V=1W出力、 0.3%歪み、 50kHZ。
     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=400kHz。
E4. 残留ノイズ測定。
     R側SP出力電圧=0.30mV。
     L側SP出力電圧=0.37mV。
E5. 完成 24時間エージング。
S.LUX KMQ 60 の仕様(マニアルより) 
型式 LUX KMQ 60 管球式ステレオパワーアンプ KMQ 60
連続出力 30W/30W(4、8、16Ω)
全高調波歪率 0.1%(1W出力時)、 0.3%(最大出力時)
周波数特性 15Hz〜60,000Hz -1dB
SN比 90dB以上
残留雑音 0.7mV以下
ダンピングファクター 約15(1kHz)
入力感度 850mV(定格出力時)
入力インピーダンス 250kΩ
負荷インピーダンス 4Ω、8Ω、16Ω(スイッチ切換)
使用真空管 終段出力真空管=50CA10:4個、 6DT8/6AQ8:2個、 6267:2個
使用半導体 DS16A:4個、 DS16C:1個
消費電力 160W
外形寸法 幅410×高さ160×奥行205mm
重量 13.8kg
別売 ボンネット B-60(\4,500)、 アッセンブリマニュアル(\500)
                     kmq60-32r
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