Sharp SM−SX200 修理記録
2018/12/11到着    完成
注意
    シャーシにSP出力の線(アース側も)を接続してはいけません。
    左右SP出力のアース側も接続(共通にする)してもいけません。
A. 修理前の状況
  • 2001年12月発売になった際、新品で購入致しました。
    2004年SM−SX−300が出た際にサンプリング周波数を11.2Mhzにバージョンアップしています。
    • 状況
      1.購入当初からとバージョンアップをした頃から2年3年に一度急に電源が落ち、
        「P」マークが出る症状が度々ありましたのでメーカー対応で修理しておりました。
      2.この7,8年症状が出なかったのですが6ヶ月ほど前に再発しました。
        発売から時間が経っていること、シャープの体制が変わったこともあり、
         メーカーに送付したところ部品調達が出来ない、修理対応不可とのことでした。
      3.開発者が独立して設立されたn−modeさんに連絡もしてみたのですがやはり対応は出来ないとのことでした。
        長年使用してきてとても気に入っており、 システムの要とも思っているのでなかなか諦めきれず、
        ネットで調べ貴社を知りました。
        
  • シャープにて5.6Mhz→11.2MHzのVerUP器。

B. 原因
  • 1ビットアンプ故障、終段FET(電界効果トランジスター)焼損。
    電源回路故障。
    制御回路故障。


C. 修理状況
  • 通常修理なので、非公開です。


E. 調整・測定

F. 修理費    0,000円   通常修理ですが特別にHP製作。

Y. ユーザー宅の設置状況

S. Sharp SM−SX200 の仕様(カタログ・マニアルより)

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A0. 点検中 何回も修理の旅に出た様子がうかがえる元箱。
A1. 点検中 18/7/17のメーカー修理伝票。 製造メーカーなのに、修理出来ないくせに「診断料+返却送料」を取るのか
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 後左から見る
A15. 点検中 上から見る
A16. 点検中 上蓋を取り、上から見る
A16. 点検中 上蓋を取り、上から見る。 左側押さえ金具の止めビスが無!
A17. 点検中  横パネルと上下蓋を取り、上から見る。
A17. 点検中 SP接続リレー基板裏の配線を見る。
A21. 点検中 下前から見る
A22. 点検中 下前左から見る
A23. 点検中 下後から見る
A24. 点検中 下後右から見る
A25. 点検中 下から見る。
A26. 点検中 横パネルと上下蓋を取り、下から見る。VerUP表示。
A27. 点検中 横パネルと上下蓋を取り、下から見る。 メインVRツマミと下足は修理用です。
A31. 点検中 購入終段FET(電界効果トランジスター)。 Id=2.5mA時のVgs測定結果。工場出荷の1レーンを購入したので誤差が少ない。
A32. 点検中 Id=2.5mA時のVgs測定中
A33. 点検中 さらにもう1レーン購入した終段FET(電界効果トランジスター)。上の小さい列はドライブIC。
           中の黒いのは後発のFET(電界効果トランジスター)。
A41. 点検中 ハーフピッチICの交換には拡大鏡が必要。
A42. 点検中 さらに点検はズーム型実体顕微鏡で行う。
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C0. 修理中 主要基板を取り去ったシャーシ。
C11. 修理中 1ビットAMP。
C12. 修理中 メインAMP(1ビットAMP含)基板。
C13. 修理中 メインAMP(1ビットAMP含)基板裏。
C14. 修理中 メインAMP(1ビットAMP含)基板。焼損した終段FET(電界効果トランジスター)。
C15. 修理中 メインAMP(1ビットAMP含)基板。終段FET(電界効果トランジスター)取り付け基板。
C16. 修理中 ドライバーICの交換。
C17. 修理中 ドライバーICの交換。取り去った所。
C18. 修理中 ドライバーICの交換には拡大鏡が必要。
C19. 修理中 さらに点検はズーム型実体顕微鏡で行う。
C21. 修理中 AC−DCコンバーター基板。 出力=250VDC。
C22. 修理中 AC−DCコンバーター基板裏。 出力=250VDC。
C31. 修理中 DC−DCコンバーター基板。
C32. 修理中 DC−DCコンバーター基板。
C33. 修理中 DC−DCコンバーター基板、入力フイルター。 3.15Aヒューズが挿入。
C34. 修理中 DC−DCコンバーター基板裏。
C35. 修理中 DC−DCコンバーター基板裏。
C36. 修理中 DC−DCコンバーター基板裏、入力フイルター基板裏。 3.15Aヒューズが挿入。 
C37. 修理中 定電圧確保基板。
C38. 修理中 定電圧確保基板裏。
C39. 修理中 +−15VDC−DCコンバーター基板。
C3A. 修理中 +−15VDC−DCコンバーター基板裏。
C41. 修理中 電源フイルター基板。 電源ヒューズは15A、 100V×15A=1.5KVA。
C42. 修理中 電源フイルター基板裏。
C51. 修理中 制御基板。
C52. 修理中 制御基板裏。
C61. 修理中 SP接続リレー基板。 リレー定格電流5Aなので、5A×5A×4Ω=200W。4オーム出力の時はバイワイヤーが良い。
C62. 修理中 SP接続リレー基板裏。
C71. 修理中 4連メインVR基板。
C72. 修理中 4連メインVR基板裏。
C81. 修理中 デジタル基板。
C82. 修理中 デジタル基板裏。
C91. 修理中 後パネル裏。
C92. 修理中 3Pインレット、SP出力接続端子裏。
C93. 修理中 アナログ基板裏。
C94. 修理中 デジタル入力端子裏。
CA1. 修理中 前パネル裏。
CA2. 修理中 電源SW。両切り仕様。
CA3. 修理中 電源SW裏。
CA4. 修理中 操作SW基板。
CA5. 修理中 操作SW基板裏。
CA6. 修理中 LED表示基板。
CA7. 修理中 LED表示基板裏。
CA8. 修理中 音量表示VR基板。
CA9. 修理中 音量表示VR基板裏。
CAA. 修理中 音量表示LED基板。
CAB. 修理中 音量表示LED基板裏。
CB1. 修理中 左側押さえ金具の止めビスが無!
E. 測定・調整。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E0. 出力・歪み率測定・調整
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
入出力点検確認。
ライン1のアナログ入力、ライン2のバランス入力 、ライン出力点検確認済み。
デジタルNo1のST入力、デジタルNo2のBNCケーブル入力、デジタルNo3のRCAケーブル入力点検確認済み。
デジタルNo4の光ケーブル入力、デジタルNo5のSACD/1ビット入力(RCA入力)点検確認済み。
80kHz前後にクロック漏れが200mVPP(10mVrms)位あり、80kHzのローパスフイルターを挿入して測定。
仕様では、0.05%(1kHz、1W出力時)
E1. 50Hz入力、R側SP出力電圧26V=84.5W出力、 0.0275%歪み。
              L側SP出力電圧26V=84.5W出力、 0.0316%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E2. 500Hz入力、R側SP出力電圧26V=84.5W出力、 0.0653歪み。
               L側SP出力電圧26V=84.5W出力、 0.0850%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E3. 1kHz入力、R側SP出力電圧26V=84.5W出力、 0.0654歪み。
             L側SP出力電圧26V=84.5W出力、 0.0749%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E4. 完成 引き続き24時間エージング。 左は Musical Fidelity A−1. 17台目 
Y. ユーザー宅の設置状況。画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
Y1. 設置状況.
S. Sharp SM−SX200 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 1ビットアンプ SM−SX200
定格出力(1kHz) 200W+200W(4Ω)、150W+150W(8Ω)
周波数特性 5Hz〜100kHz +1 -3dB
全高調波歪率 0.05%(1kHz、1W出力時)
ダイナミックレンジ 105dB
サンプリング周波数 約5.6MHz(64fs、fs=44.1kHz)
A/Dノイズシェーピング 7次刄ー変調ノイズシェーピング
入力端子 1ビットデジタル入力専用端子:1系統
BNC同軸デジタル入力:1系統
RCA同軸デジタル入力:1系統
角型光デジタル入力:1系統
RCAアナログ入力:2系統
XLRアナログ・バランス入力:1系統
1ビットシステム専用入力端子:1系統
出力端子 角型光デジタル出力=1系統
RCAアナログ出力=1系統
電源 AC100V、50Hz/60Hz
定格消費電力 195W(200W+200W出力電圧設定時、4Ω)
最大外形寸法 幅472×高さ89×奥行480mm(つまみ・突起部含む)
重量 約19kg
付属品 電源ケーブル×1、取扱説明書×1、保証書×1、 フロント用台座×2、リア用台座×2
価格 ※受注生産品 \1,500,000税抜価格 (2001年12月発売)
Sharp SM−SX100 サービスマニアルよりのSP出力ノイズ特性。
                    sx200-11v
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