HITACHI LO-D HCA−8300. 2台目修理記録
同時修理 HMA−9500. 32台目はこちら  平成26年6月19持込  7月8日完成
A. 修理前の状況
  • 最近ネットオークションで落札
    ※電源が入りません
    ※内部回路の修繕につきましてはお任せいたしますが、外観は極力オリジナルを保持したいなと思っております。
    劣化が著しくやむを得ない場合はいたし方ありませんが、考慮の程お願いします。
    「HMA−9500」パワーアンプは、昭和52年頃「HCA−7500」コントロールアンプと共に新品で購入し現在に至っており、
    2台とも現役で稼働してておりますが、近年低域の出が今一かなと感じるようになり、又コントロールアンプはバランスのL側が若干(目盛2つ位)弱くなってきています。
    コントロールアンプは、購入後まもなくHCA−8300にすれば良かったなと思っておりました。
    当時は、まだ23歳の若造でしたので買い替えもままならず現在に至っております。
    そんな折貴ホームページを知りパワーアンプのオーバーホールをお願いしようと考えていたところ、
    ネットオークションに出品されていた前述の欲しかったHCA−8300を見つけ実働は無理だなと思いつつ欲しいという衝動に駆られ思わず入札し落札したところですが、思ったとおり電源すら入らずちょっと失望しているところです。(中をちょっとのぞいた限りでは欠品等は無いと思います)。

B. 原因・現状
  • 経年変化による劣化。

C. 修理状況
  • 全電解コンデンサー交換。
    劣化TR(トランジスター)交換。
    劣化フイルムコンデンサー。
    劣化抵抗交換。


D. 使用部品
  • オーディオ用電解コンデンサー            32個(ニチコン・ミューズ使用)。
    フイルムコンデンサー                  24個。
    抵抗                            2個。
    TR(トランジスター)                   18個。



E. 調整・測定

F. 上位測定器による 調整・測定

G. 修理費        100,000円  (オーバーホール修理)

S. HITACHI LO-D HCA−8300 の仕様(マニアル・カタログより)
A. 修理前の状況
A11. 点検中 前から見る。
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 後左から見る
A15. 点検中 上から見る
A16. 点検中 上蓋取り、゙上から見る
A21. 点検中 下前から見る
A22. 点検中 下前左から見る
A23. 点検中 下後から見る
A24. 点検中 下後右から見る
A25. 点検中 下から見る
A26. 点検中 下蓋を取り、下から見る。
A31. 点検中 入出力RCA端子郡。
A32. 点検中 入出力RCA端子郡。 テフロン絶縁型と交換可能。 WBT RCA端子を選択可。
A41. 点検中 3Pインレットに交換可能。FURUTECH製FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。
C. 修理状況
C01. 修理中 基板を外したシャーシ、上から見る。
C02. 修理中 基板を外したシャーシ、下から見る。
C03. 修理前 電源SW。
C04. 修理後 電源SW。 W接点にする。 Wにすると片側がアークを受け持ち、接点の劣化(消耗)が少ない。
C11. 修理前 オーディオ基板(1)
C12. 修理後 オーディオ基板(1)
C122. 修理後 オーディオ基板(1)ラッピング。 半田を流込む。
C123. 修理後 オーディオ基板(1)ラッピング。 半田を流込む。
C13. 修理前 オーディオ基板(1)裏
C14. 修理(半田補正)後 オーディオ基板(1)裏。 半田を全部やり直す。
C15. 完成オーディオ基板(1)裏。 洗浄後コート液を塗る。
C21. 修理前 定電圧・HeadHornAMP基板。
C212. 修理前 定電圧・HeadHornAMP基板。
                      電解コンデンサー固定用の接着材、当時は溶媒にトルエンが使用されており、銅を腐食する。
C213. 修理後 定電圧・HeadHornAMP基板。 電解コンデンサー固定用の接着材を取り除き、コート液を塗る。
C22. 修理後 定電圧・HeadHornAMP基板、電解コンデンサー25個、フイルムコンデンサー2個交換
C23. 修理前 定電圧・HeadHornAMP基板裏
C24. 修理(半田補正)後 定電圧・HeadHornAMP基板裏。 半田を全部やり直す。
C25. 完成定電圧・HeadHornAMP基板裏。 洗浄後コート液を塗る。
C31. 修理前 BufferAMP基板
C32. 修理後 BufferAMP基板、電解コンデンサー2個、TR(トランジスター)8個交換
C33. 修理前 BufferAMP基板裏
C34. 修理(半田補正)後 BufferAMP基板裏。 全ての半田をやり修す。
C35. 完成BufferAMP基板裏。 洗浄後コート液を塗る。
C41. 修理前 トーンAMP基板。
C42. 修理後 トーンAMP基板。 フイルムコンデンサー16個交換
C43. 修理前 トーンAMP基板裏。
C44. 修理(半田補正)後 トーンAMP基板裏。 全ての半田をやり修す。
C45. 完成トーンAMP基板裏。 洗浄後コート液を塗る。
C51. 修理前 EQ基板(1)(2) 「EQ=Equalize」
C52. 修理後 EQ基板(1)(2)。
C53. 修理前 EQ基板裏(1)(2)
C54. 修理(半田補正)後 EQ基板裏(1)(2)。  全ての半田をやり修す。
C55. 完成EQ基板裏(1)(2)。 洗浄後コート液を塗る。
C61. 修理前 EQ基板 「EQ=Equalize」
C612. 修理前 EQ基板 「EQ=Equalize」。
          電解コンデンサー固定用の接着材、当時は溶媒にトルエンが使用されており、銅を腐食する。
C613. 修理後 EQ基板 「EQ=Equalize」。電解コンデンサー固定用の接着材を取り除き、コート液を塗る。
C62. 修理後 EQ基板、電解コンデンサー6個、TR(トランジスター)10個交換
C63. 修理前 EQ基板裏
C64. 修理(半田補正)後 EQ基板裏。 全ての半田をやり修す。
C65. 完成EQ基板裏。 洗浄後コート液を塗る。
C71. 修理前 入出力RCA端子基板
C73. 修理前 入出力RCA端子基板裏
C74. 修理(半田補正)後 入出力RCA端子基板裏 。 全ての半田をやり修す。
C75. 完成入出力RCA端子基板裏。 洗浄後コート液を塗る。
C76. 修理前 入出力RCA端子基板ラッピング。
C77. 修理後 入出力RCA端子基板ラッピング。 半田を流込む。
C81. 修理前 出力RCA端子基板
C82. 修理前 出力RCA端子基板ラッピング。
C83. 修理後 出力RCA端子基板ラッピング。 半田を流込む。
C84. 修理前 出力RCA端子基板裏
C85. 修理(半田補正)後 出力RCA端子基板裏。  全ての半田をやり修す。
C86. 完成出力RCA端子基板裏。 洗浄後コート液を塗る。
C91. 修理前 メインVR基板
C92. 修理前 メインVR基板裏
C93. 修理(半田補正)後 メインVR基板裏。  全ての半田をやり修す。
C94. 完成メインVR基板裏。 洗浄後コート液を塗る。
C95. 修理前 メインVR基板基板裏ラッピング。
C96. 修理後 メインVR基板基板ラッピング。 半田を流込む。
CA. パネル・ツマミ清掃中
CB1. 交換部品
CD1. 修理前 上から
CD2. 修理後 上から
CD3. 修理前 下から
CD4. 修理後 下から
E. 調整・測定
E0. 出力・歪み率測定・調整。
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E11. AUX_50Hz入力=R側出力電圧2V、 0.00390%歪み。
                  L側出力電圧2V、 0.00364%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E12. AUX_100Hz入力=R側出力電圧2V、 0.00317%歪み。
                    L側出力電圧2V、 0.00306%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E13. AUX_500Hz入力=R側出力電圧2V、 0.00295%歪み。
                    L側出力電圧2V、 0.00304%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E14. AUX_1kHz入力=R側出力電圧2V、 0.00301%歪み。
                  L側出力電圧2V、 0.00315%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E15. AUX_5kHz入力=R側出力電圧2V、 0.00348%歪み。
                 L側出力電圧2V、 0.00354%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E16. AUX_10kHz入力=R側出力電圧2V、 0.00439%歪み。
                   L側出力電圧2V、 0.00432%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E17. AUX_50kHz入力=R側出力電圧2V、 0.01272%歪み。
                   L側出力電圧2V、 0.01325%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=125kHz、右=500kHz。
E18. AUX_100kHz入力=R側出力電圧1.5V、 0.0289%歪み。
                   L側出力電圧1.5V、 0.0315%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=125kHz、右=500kHz。
E21. MM_50Hz入力=R側出力電圧2V、 0.00622%歪み。
     PHONO_3入力、 L側出力電圧2V、 0.00654%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. MM_100Hz入力=R側出力電圧2V、 0.0261%歪み。
                   L側出力電圧2V、 0.0222%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E23. MM_500Hz入力=R側出力電圧2V、 0.00515%歪み。
                   L側出力電圧2V、 0.00448%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. MM_1kHz入力=R側出力電圧2V、 0.00656%歪み。
                 L側出力電圧2V、 0.00575%歪み。
                      「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E25. MM_5kHz入力=R側出力電圧2V、 0.0180%歪み。
                 L側出力電圧2V、 0.01464%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E26. MM_10kHz入力=R側出力電圧2V、 0.0187%歪み。
                  L側出力電圧2V、 0.01555%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E27. MM_50kHz入力=R側出力電圧2V、 0.0210%歪み。
                  L側出力電圧2V、 0.0242%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=125kHz、右=500kHz。
E28. MM_100kHz入力=R側出力電圧1.3V、 0.0357%歪み。
                    L側出力電圧1.3V、 0.0372%歪み。
                    「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=125kHz、右=500kHz。
F. 上位測定器による 調整・測定
F1. 下のオーディオアナライザーで自動測定
F21. 入出力特性測定(AUX入力)
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F22. 歪み率特性測定(AUX入力)
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F3. 入出力特性測定(AUX入力)、Low(20Hz)・High(8kHz)−Filter ON
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax  左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F41. 入出力特性測定(AUX入力)、ToneControl Max (Low=300Hz、High=3kHz)
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax  左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F42. 入出力特性測定(AUX入力)、ToneControl Min (Low=300Hz、High=3kHz)
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax  左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F43. 入出力特性測定(AUX入力)、ToneControl Max (Low=150Hz、High=6kHz)
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax  左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F44. 入出力特性測定(AUX入力)、ToneControl Min (Low=150Hz、High=6kHz)
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax  左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F6. 入出力特性測定(MM入力)=PHONO−1
       入力電圧=2mV一定入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F7. 引き続き24時間エージング。 右は LUXMAN PD−121
S. HITACHI LO-D HCA−8300 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 ステレオコントロールアンプ HCA−8300
回路方式 イコライザーアンプ=初段FET差動PNP定電流駆動NPN3段直結ICL
コントロールアンプ=初段FET差動定電流駆動PNPプッシュプル3段直結
入力感度/入力インピーダンス Phono1=2〜6mV/50kΩ
Phono2=2mV/50kΩ
Tuner、Aux1、2、Tape1、2=100mV/50kΩ
最大許容入力 Phono1=400mV〜1,200mV(RMS、1kHz)
Phono2=400mV(RMS、1kHz)
Tuner、Aux1、2、Tape1、2=10V以上
出力レベル/出力インピーダンス Tape rec(pin)=100mV/600Ω
Tape rec(din)=40mV/80kΩ
Pre out=1V/600Ω
Headphone=70mV/90Ω
最大出力レベル Pre out=7V以上
Rec out=20V
周波数特性(RIAA偏差) Phono1、2=20Hz〜20kHz ±0.2dB
Tuner、Aux1、2=5Hz〜100kHz +0 -1.5dB
S/N(IHF、Aネットワーク) Phono1、2=75dB
Tuner、Aux1、2、Tape1、2=100dB
残留ノイズ Pre out=8μV
Headphone=40μV
歪率(20Hz〜20kHz) Phono1、2=0.005%以下(1V)、0.01%以下(20V)
Tuner、Aux1、2=0.005%以下(1V)、0.01%以下(7V)
トーンコントロール Bass=±10dB(50Hz、100Hz)、ターンオーバー周波数=150Hz、300Hz
Treble=±10dB(10kHz、20kHz)、ターンオーバー周波数=3kHz、6kHz
フィルター Low=20Hz、12dB/oct
High=8kHz、6dB/oct
ラウドネスコントロール(Volume -30dB) +8dB(100Hz)
+4dB(10kHz)
ゲインセレクター -5、-10、-20dB(加算可能)
使用半導体 トランジスタ=26個、 FET=8個、 ダイオード=16個、 IC=2個
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
ACアウトレット 電源スイッチ連動=2系統
電源スイッチ非連動=2系統
定格消費電力 9.5W(電気用品取締法)
外形寸法 幅435×高さ152×奥行308mm
重量 6.5kg
価格 \60,000(1976年発売)
別売 キャリングハンドル TA-2(\3,500)
                       ca8300_230
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