PassLaboratories INT150 修理記録
2021/10/7到着    完成
A. 修理前の状況
  • アンプはPASS INT150でWadia15でCDを聞いています。
    症状はXLRはもんだいないがRCAではノイズがでます。(どのRCAでも) アンプのボリュームを0にしてもSPからノイズがでます。
    CDをとめるとでません。
    気に入っているアンプですのでOH前提の修理をお願いしたいのですがよろしくお願いいたします。


T. 修理前の測定

B. 原因
  • 経年劣化、過去に修理履歴あり。
    オーバーホール依頼。

C. 修理状況
  • 電解コンデンサー交換。
    半固定VR交換。
    配線手直し、補強。
    経年劣化による各部ハンダ補正。
    OP−AMP交換。
    VUメータ修理。
    抵抗交換。
    SP端子交換 WBT−0735
    RCA端子交換 WBT 0201
    電源SW配線修理。


D. 使用部品
  • 半固定VR                       個。
    電解コンデンサー                  個。
    OP−AMP                      個。
    抵抗                           個。
    SP端子 WBT−0735            1組4個。
    RCA端子WBT 0201            1組2個。



E. 調整・測定

F. 修理費                ,000円  オーバーホール修理

Y. ユーザー宅の設置状況

S. PassLaboratories INT150 の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る。下足は修理工房の都合で取り付け。
A12. 点検中 前左から見る
A13. 点検中 後から見る。左側の放熱器の色が焼けている。
A14. 点検中 後から見る、 BAVCO正規輸入品
A15. 点検中 後から見る、RCA端子。
A16. 点検中 後から見る、RCA端子。右側WBT 0201に交換。
A17. 点検中 後から見る、SP接続端子。
A18. 点検中 後から見る、SP接続端子。WBT−0735に交換、端子向きは外側。
A19. 点検中 点検中 後から見る、SP接続端子。右WBT−0730、左WBT−0730PL交換可能。
A21. 点検中 上から見る
A22. 点検中 上蓋を外し、上から見る。埃が沢山。
A23. 点検中 上蓋を外し、上から見る。清掃後。
A24. 点検中 上蓋を外し、上から見る。清掃後。
A242. 点検中 上蓋を外し、上から見る。先が曲がった放熱器。
A31. 点検中 下前から見る
A32. 点検中 下前左から見る
A33. 点検中 下後から見る
A34. 点検中 下後右から見る
A41. 点検中 下から見る。
A51. 点検中 上から見る。ブロック電解コンデンサー周り。
A52. 点検中 上から見る。電源トランスの鉄心見る、2〜4枚の重ね。日本製だと1枚交互が普通。
T. 修理前の測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
T0. 出力・歪み率測定・調整
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
T1. 1kHz入力、右側SP出力電圧30V=112W、 0.534%歪み。
            左側SP出力電圧30V=112W、 1.46%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
T2. 10kHz入力、右側SP出力電圧30V=112W、 0.0398%歪み。
             左側SP出力電圧30V=112W、 0.124%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C11. 修理前 右側−AMP基板
C13. 修理後 右側−AMP基板 電解コンデンサ−7個交換(ノンポール電解コンデンサーを使用したので2個→1個)、
                      半固定VR1、抵抗2個、OP−AMP2個交換、折れた接続端子も2個交換。
C14. 修理前 右側−AMP基板裏
C15. 修理(半田補正)後 右側−AMP基板裏 全ハンダやり直す
C16. 完成右側−AMP基板裏 洗浄後防湿材を塗る。
C21. 修理前 左側−AMP基板
C22. 修理後 左側−AMP基板 電解コンデンサ−7個交換(ノンポール電解コンデンサーを使用したので2個→1個)、
                      半固定VR1、抵抗2個、OP−AMP2個交換、折れた接続端子も1個交換
C23. 修理前 左側−AMP基板裏
C24. 修理(半田補正)後 左側−AMP基板裏 全ハンダやり直す、セラミックコンデンサー1個追加
C25. 完成左側−AMP基板裏 洗浄後防湿材を塗る。
C31. 修理前 右側−終段基板
C32. 修理(半田補正)後 右側−終段基板。 半固定VR1個交換、 全ハンダやり直す
C33. 完成右側−終段基板 洗浄後防湿材を塗る。
C34. 修理中 右側−終段基板裏
C41. 修理前 左側−終段基板
C42. 修理(半田補正)後 左側−終段基板。 半固定VR1個交換、 全ハンダやり直す
C43. 完成左側−終段基板 洗浄後防湿材を塗る。
C44. 修理中 左側−終段基板裏
C51. 修理前 右側−終段TR(トランジスタ−)
C52. 修理中 右側−終段TR(トランジスタ−)
C53. 修理後 右側−終段TR(トランジスタ−)
C54. 修理前 左側−終段TR(トランジスタ−)
C54. 修理中 左側−終段TR(トランジスタ−)
C56. 修理後 左側−終段TR(トランジスタ−)
C61. 修理前 電解コンデンサーへの配線、Y型圧着端子は開いて接続が十分で無い。
C62. 修理後 電解コンデンサーへの配線、たまご型圧着端子を使用する。 念の為半田を流し込む。
C63. 修理後 電解コンデンサーへの配線
C71. 修理前 RCA端子
C72. 修理中 RCA端子、穴あけの加工終了
C73. 修理後 RCA端子
C74. 修理前 RCA端子裏配線
C75. 修理後 RCA端子裏配線
C81. 修理前SP端子
C82. 修理後 SP端子。 WBT SP端子 WBT−0735を使用
C83. 修理前 SP端子裏配線
C84. 修理後 SP端子裏配線。 圧着端子も絶縁する。
C85. 修理前 SPヒューズ裏配線
C86. 修理後 SPヒューズ裏配線
C87. 修理中 電源SW配線。 偶然 配線を引いたら動いたので、点検。
C88. 修理中 電源SW配線。 Y型圧着端子は切り詰めてある
                      サイドに固定されていない所にY型端子を使用すると、Y型端子が開いてしまうので、使用は注意。
C89. 修理後 電源SW配線。 たまご型圧着端子に交換、コンデンサーは圧着端子に半田付けする。
C8A. 修理中 電源SW配線2。 
C8B. 修理中 電源SW配線2。 Y型圧着端子は切り詰めてある。
                      サイドに固定されていない所にY型端子を使用すると、Y型端子が開いてしまうので、使用は注意。
C8C. 修理後 電源SW配線2。 たまご型圧着端子に交換、コンデンサーは圧着端子に半田付けする。
CA1. 修理前 VU−AMP基板
CA2. 修理中 VU−AMP基板、 レベル設定VRは非常に綺麗です。
CA3. 修理後 VU−AMP基板 電解コンデンサ−4個交換(ノンポール電解コンデンサーを使用したので2個→1個)
CA4. 修理前 VU−AMP基板裏
CA5. 修理(半田補正)後 VU−AMP基板裏 全ハンダやり直す
CA6. 完成VU−AMP基板裏 洗浄後防湿材を塗る。
CA7. 修理前 ピークLED表示基板
CA8. 修理前 ピークLED表示基板裏
CA9. 修理(半田補正)後 ピークLED表示基板裏 全ハンダやり直す
CAA. 完成 ピークLED表示基板裏 洗浄後防湿材を塗る。
CE. 交換部品
CF1. 修理前 上から見る
CF2. 修理後 上から見る
CF3. 修理前 下から見る
CF4. 修理後 下から見る
E. 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E1. 出力・歪み率測定・調整
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E21. 50Hz入力、右側SP出力電圧30V=112W、 0.024%歪み。
             左側SP出力電圧30V=112W、 0.047%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. 100Hz入力、右側SP出力電圧30V=112W、 0.022%歪み。
              左側SP出力電圧30V=112W、 0.037%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E23. 500Hz入力、右側SP出力電圧30V=112W、 0.024%歪み。
              左側SP出力電圧30V=112W、 0.027%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. 1kHz入力、右側SP出力電圧30V=112W、 0.025%歪み。
             左側SP出力電圧30V=112W、 0.020%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E25. 5kHz入力、右側SP出力電圧30V=112W、 0.035%歪み。
             左側SP出力電圧30V=112W、 0.029%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E26. 10kHz入力、右側SP出力電圧30V=112W、 0.023%歪み。
              左側SP出力電圧30V=112W、 0.028%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E27. 20kHz入力、右側SP出力電圧30V=112W、 0.028%歪み。
              左側SP出力電圧30V=112W、 0.028%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
E4. その時の本体VUメ−タ=200W
E5.  240WくらいでオーバーロードLED表示
E6.完成  24時間エージング
Y. ユーザー宅の設置状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
Y1. 設置状況.
S. PassLaboratories INT150 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 ステレオパワーアンプINT-150
ゲイン 32 dB
周波数特性 - 3 dB at 1.5Hz - 60kHz
出力 150W+150W/8 Ω、300W+300W/4 Ω
高調波歪率/8 Ω 1% =定格出力時、0.003%= 5W 出力時
最大出力電圧 ± 35V
周波数特性 1.5Hz〜150kHz +0 -3dB、 20Hz〜20kHz ±0dB
入力インピーダンス 36kΩ=バランス、18kΩ=アンバランス
ダンピングファクター 150ref/8 Ω
スルーレート ± 50V/uS
出力ノイズ 300 μ V unweighted at 20Hz - 20kHz
ダイナミックレンジ 140dB (random noise floor to peak output)
Balanced CMRR - 50 dB at 1kHz
DC オフセット 50mv以下
入力端子 input1&2=XLR/ バランス or RCA/ アンバランス。 input3&4=RCA/ アンバランス
Pre 出力端子XLR/ バランス or RCA/ アンバランス
スピーカー出力端子1 系統 バインディングポスト
ボリュームコントロール63dB, 1dB step
リモートコントロールフルファンクション
Signal Groundリアパネルターミナル
電源 / 消費電力 100V 50/60Hz、225W(idle),600W(max)
外形寸法 483 W x 492 D x 177 H mm
重量 27.3kg
価格 ¥800,000 円 (税別)
                      int150-
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