Sansui AU−α907iMOSLimited.   5台目修理記録
平成18年4月24日到着   6月12日完成
注意 このAMPはSP出力の線(アース側)も増幅しています。
    アースに接続してはいけません。RL−SPのアース線も接続(共通)してもいけません
    又、DC−入力が可能ですが、絶対に使用しないこと=詳しくはここ参照

    終段FET(電解トランジスター)を、現在の高性能に交換してありますので、出力が1.2倍出ますので注意して使用する事
A. 修理前の状況
  • 調子が悪くなり始めたのは半年ほど前のことでした。
    片チャンネルから全く音が出なくなったり、 ひどいノイズが音に乗るようになりました。
    17〜18年ほど前に、21歳の学生の頃、清水の舞台から飛び降りる気持ちで バイト代をつぎ込み足りない分はローンを組んで買い求め、以来人生の半分近くを共に過ごしてきたアンプです。
    「とにかくこの子を直してやってください」という気持ちです。

T. 仮修理での測定

B. 原因
  • 経年変化による各部劣化

C. 修理状況
  • SP接続リレー交換(容量1.5倍の同型新タイプ使用)
    バランス、バイアス調整用 半固定VR交換。
    初段FET(電界トランジスター)
    カップリング電解コンデンサー交換。
    配線手直し、補強。
    各基板、半田補正。
    電解コンデンサ−を全部(6個の大容量は除く)オーディオ用に交換(ミューズを使用)
    終段FET(電解トランジスター)交換

D. 使用部品
  • SP接続リレー                    3個。
    バランス、バイアス調整用 半固定VR    12個。
    FET(電界トランジスター)            8個。
    抵抗
    電解コンデンサ−                62個。
    終段FET(電解トランジスター)         16個。

E. 調整・測定

F. 修理費  140,000円    オーバーホール修理。

S. Sansui AU−α907iMOSLimited の仕様(カタログ・マニアルより)

A. 修理前の状況
A1A. 点検中 上蓋をとり上から見る
A1B. 点検中 清掃後上からみる
A2A. 点検中 下蓋をとり下から見る
A2B. 点検中 清掃後下から見る
A2C. 点検中 R終段FET(電解トランジスター)の放熱器
A2D. 点検中 R清掃後、終段FET(電解トランジスター)の放熱器
A2E. 点検中 L終段FET(電解トランジスター)の放熱器
A2F. 点検中 L清掃後、終段FET(電解トランジスター)の放熱器
A2G. 点検中 取り外した下蓋の埃
A3A. 点検中 側面木パネルの割れ(ヒビ)、この位の内に補修すると良い、ほっておくとドンドン広がる
A3B. 点検中 側面木パネルの割れ(ヒビ)2
T. 仮修理での測定
T1. 出力・歪み率測定・調整
    <見方>
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、SP出力を測定
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)   下段中右上=周波数計
   上段左端 電圧計=L側SP出力電圧測定、黒針のみ使用
   上段中左 歪み率計=SP出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上段中右 電圧計=R側SP出力電圧測定、赤針のみ使用
   上段右端 オシロ=SP出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)
   下段中右上 デジタル電圧計=SP出力電圧測定RLは切り替えて測定
T2A. R側SP出力28V=98W 歪率=1.5% AUX入力 1000HZ
T2B. L側SP出力28V=98W 歪率=1.4% AUX入力 1000HZ
T3A. R側SP出力28V=98W 歪率=1.4% MM入力 1000HZ
T3B. L側SP出力27V=91W 歪率=1.5% MM入力 1000HZ
A4. 点検中 交換終段TR(トランジスター)比較  
                   左=今回使用する180W損失の物で最新の物(これ以後開発された物はなし)
                   中・右=使用されていた125W損失  全て東芝製品
A5. 点検中 電解コンデンサーを全部(A1.の上の6個の大容量は除く)オーディオ用に交換
          下記のミューズ及びゴールドを62個使用(大きさ、容量異なる)
A6. 点検中 SP接続リレー比較 左=着いていた7A   右=交換する10A
A7. 点検中 大型電解コンデンサー、液漏れなし
C. 修理状況
C1A. 修理前 EQ基板
C1A1. 修理前 EQ基板のRCA端子
C1A2. 修理中 EQ基板のRCA端子 網線を埋め込み補強する
C1A3. 修理後 EQ基板のRCA端子 さらにホットボンドを充填する
C1B. 修理後 EQ基板 音が通る結合(カップリング)コンデンサーは、BPコンデンサーに交換したので2個→1個
            電解コンデンサー17個、FET(電界トランジスター)4個交換
C1C. 修理前 EQ基板裏
C1D. 修理後(ハンダ補正) EQ基板裏  全ての半田をやり修す
C1E. 完成EQ基板裏 洗浄後
C1F. 修理前 Tape入出力RCA端子
C1G. 修理後 Tape入出力RCA端子 網線を埋め込み、ホットボンドを充填する
C1H. 修理前 Tape入出力RCA端子裏
C1I. 修理(ハンダ補正)後 Tape入出力RCA端子裏 全ての半田をやり修す 
C1J. 完成Tape入出力RCA端子裏 洗浄後
C1K. 修理前 メインAMP入力端子裏
C1L. 修理(ハンダ補正)後 メインAMP入力端子裏  全ての半田をやり修す 
C1M. 完成メインAMP入力端子裏 洗浄後
C21. パネル取り外す SWのネジが半分!
C22. パネル取り外す SWのネジが半分!
C23. 前面パネルを取り外して修理中
C2A. 修理前 コントロール1T基板
C2B. 修理後 コントロール基板T 音が通る結合(カップリング)コンデンサーは、BPコンデンサーに交換したので2個→1個
            電解コンデンサー14個、FET(電界トランジスター)4個、半固定VR4個交換
C2C. 修理前 コントロール基板T裏
C2D. 修理(ハンダ補正)後 コントロール基板T裏  全ての半田をやり修す
C2E. 完成コントロール基板T裏 洗浄後
C3A. 修理前 コントロール基板U
C3B. 修理後 コントロール基板U 音が通る結合(カップリング)コンデンサーは、BPコンデンサーに交換したので2個→1個
           電解コンデンサー10個、FET(電界トランジスター)2個交換
C3C. 修理前 コントロール基板U裏
C3D. 修理(ハンダ補正)後 コントロール基板U裏
C3E. 完成コントロール基板U裏 洗浄後
C4A. 修理前 入力切り替えSW基板裏
C4B. 修理(ハンダ補正)後 入力切り替えSW基板裏  全ての半田をやり修す
C4C. 完成入力切り替えSW基板裏 洗浄後
C4D. 修理前 TAPE切り替えSW基板裏
C4E. 修理(ハンダ補正)後 TAPE切り替えSW基板裏  全ての半田をやり修す
C4F. 完成TAPE切り替えSW基板裏 洗浄後
C4G. 修理前 REC−OUT切り替えSW基板裏
C4H. 修理(ハンダ補正)後 REC−OUT切り替えSW基板裏  全ての半田をやり修す
                    左下の白い針金みたいの物は糸屑
C4I. 完成REC−OUT切り替えSW基板裏 洗浄後
C4J. 修理前 メインVR基板裏
C4K. 修理(ハンダ補正)後 メインVR基板裏  全ての半田をやり修す
C4L. 完成メインVR基板裏 洗浄後
C4M. VR清掃 カシメ構造なので、ここまで
C4M. 修理前 電源SW&イヤーホーンジャック基板裏
C4N. 修理(ハンダ補正)後 電源SW&イヤーホーンジャック基板裏
C4O. 完成電源SW&イヤーホーンジャック基板裏 洗浄後
C4P. パネル取り付け前 白いネジが増やした物
                   このケチった「ネジ」で会社は利益が増すが、その分信用は減る
C5. 終段ブロック、SP接続リレー&プロテクト基板、電源基板を修理中
C5A. 修理前 SP接続端子 肉薄なので割れやすい
           LV−109修理記録 C8A. 修理前 SP接続端子基板 参考
C5B. 修理後 SP接続端子 太い線を付けられるので、補強しておく
C5C. 修理前 SP接続リレー&プロテクト基板
C5D. 修理後 SP接続リレー&プロテクト基板 リレー2個、電解コンデンサ−11個、フイルムコンデンサー2個交換
C5E. 修理前 SP接続リレー&プロテクト基板裏
C5E1. 修理前 SP接続リレー&プロテクト基板裏 何かこぼしたのか基板が腐食している
C5E2. 修理前 SP接続リレー&プロテクト基板裏 半田不良予備軍 
C5E3. 修理前 SP接続リレー&プロテクト基板裏 半田不良ヶ所 
C5E4. 修理後 SP接続リレー&プロテクト基板裏 半田面積を広げる2
C5F. 修理(ハンダ補正)後 SP接続リレー&プロテクト基板裏  全ての半田をやり修す
C5G. 完成SP接続リレー&プロテクト基板裏 洗浄後
C6. 修理前 R側終段ブロック
C6−1.完成R側終段ブロック
C6A. 修理前 R側終段基板
C6A1. 修理前 R・L側終段基板 電解コンデンサーのブレ止めに使用した接着剤が抵抗やTR(トランジスター)の端子を腐食させている
C6A2. 修理中 R・L側終段基板 清掃する
C6A3. 修理中 R・L側終段基板 他方も清掃する
C6A4. 修理前 R・L側終段基板 電解コンデンサー空間が取れず、チュウブラ状態!
C6A4. 修理後 R・L側終段基板 ガラスチュウブを入れて固定する
C6B. 修理後 R側終段基板 半固定VR4個、初段FET(電解トランジスター)、電解コンデンサ−16個交換
C6C. 修理前 R側終段基板裏
C6C1. 修理中 R側終段基板裏 半田不良ヶ所1
C6C2. 修理中 R側終段基板裏 半田不良ヶ所2
C6C3. 修理後 R側終段基板裏 半田面積を広げる
             上記の半田不良の原因は中型TR(トランジスター)なのに足の半田面積が少なすぎる為、下の様に広げる
C6C4. 修理後 R側終段基板裏 半田面積を広げる2
C6D. 修理(半田補正)後 R側終段基板裏  全ての半田をやり修す
C6E. 完成R側終段裏 洗浄後
C6F. 修理前 R側終段TR(トランジスター)
C6G. 修理(交換)後 R側終段TR(トランジスター)
C7. 修理前 L側終段ブロック
C71.完成R側終段ブロック
C7A. 修理前 L側終段基板
C7B. 修理後 L側終段基板 半固定VR4個、初段FET(電解トランジスター)、電解コンデンサ−16個交換
C7B1. 修理中 L側終段基板
              前回の修理で終段TR(トランジスター)への端子を2個折り、半田付けして有ったので、錫メッキ線で補強する
C7C. 修理前 L側終段基板 裏
C7C1. 修理中 L側終段基板裏 半田不良予備軍
C7C2. 修理中 L側終段基板裏 半田不良ヶ所1
C7C3. 修理中 L側終段基板裏 半田不良ヶ所2
C7C4. 修理後 L側終段基板裏 半田面積を広げる
             上記の半田不良の原因は中型TR(トランジスター)なのに足の半田面積が少なすぎる為、下の様に広げる
C7C5. 修理後 L側終段基板裏 半田面積を広げる2
C7D. 修理(半田補正後)後 L側終段基板 裏  全ての半田をやり修す
C7E. 完成L側終段裏 洗浄後
C7F. 修理前 R側終段TR(トランジスター)
C7G. 修理(交換)後 R側終段TR(トランジスター)
C8A. 修理前 電源基板
C8B. 修理後 電源基板 電解コンデンサ−4個交換
C8C. 修理前 電源基板裏
C8C1. 修理前 電源基板裏 電解コンデンサーの足ピッチが異なるので、穴開けが必要
C8D. 修理後(ハンダ補正) 電源基板裏  全ての半田をやり修す、写真では5ヶ所残っているが、この跡補正
C8E. 完成電源基板裏 洗浄後
C9A. 何時ものパネル清掃
C9C. 交換部品 終段FETは除く
CAA. 修理前 側面木パネルの割れ(ヒビ)、この位の内に補修すると良い、ほっておくとドンドン広がる
CAB. 修理後 側面木パネルの割れ(ヒビ)、接着材で止めておく
CAC. 修理前 側面木パネルの割れ(ヒビ)2
CAD. 修理後 側面木パネルの割れ(ヒビ)2、接着材で止めておく
C10A. 修理前 上から
C10B. 修理後 上から
C10C. 修理前 下から
C10D. 修理後 下から
E. 測定・調整
E1. 出力・歪み率測定・調整
    <見方>
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、SP出力を測定
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)   下段中右上=周波数計
   上段左端 電圧計=L側SP出力電圧測定、黒針のみ使用
   上段中左 歪み率計=SP出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上段中右 電圧計=R側SP出力電圧測定、赤針のみ使用
   上段右端 オシロ=SP出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)
   下段中右上 デジタル電圧計=SP出力電圧測定RLは切り替えて測定
E2A. R側SP出力30V=112W 歪率=0.02% AUX入力 1000HZ
E2B. L側SP出力30V=112W 歪率=0.02% AUX入力 1000HZ
E2C. R側SP出力30V=112W 歪率=0.02% AUX入力 400HZ
E2D. L側SP出力30V=112W 歪率=0.02% AUX入力 400HZ
E3A. R側SP出力30V=112W 歪率=0.03% MM入力 1000HZ
E3B. L側SP出力30V=112W 歪率=0.03% MM入力 1000HZ
E3C. R側SP出力30V=112W 歪率=0.03% MM入力 400HZ
E3D. L側SP出力30V=112W 歪率=0.03% MM入力 400HZ
E4A. R側SP出力30V=112W 歪率=0.02% MC入力 1000HZ
E4B. L側SP出力30V=112W 歪率=0.02% MC入力 1000HZ
E4C. R側SP出力30V=112W 歪率=0.02% MC入力 400HZ
E4C. L側SP出力30V=112W 歪率=0.02% MC入力 400HZ
S. Sansui AU−α907iMOSLimited の仕様(カタログ・マニアルより)
型式 インテグレーテッドアンプ Sansui AU−α907iMOSLimited
パワーアンプ部
実効出力(10Hz〜20kHz、両ch同時作動) 6Ω=100W+100W、 8Ω=80W+80W
全高調波歪率(実効出力時) 0.01%以下(8Ω)
周波数特性(1W) DC〜300kHz、+0 -3dB
混変調歪率 0.01%以下(8Ω)
ダンピングファクター 150(8Ω)
入力感度/インピーダンス 1V/5kΩ(1kHz)
SN比(Aネットワーク) 120dB以上
ダイナミックパワー 6Ω=100W、 4Ω=130W、 2Ω=170W
TIM歪(SAWTOOTH) 測定限界値以下
スルーレイト 200V/μsec
ライズ・タイム 0.5μsec
プリ・アンプ部
入力感度/インピーダンス(1kHz) Phono MM=2.5mV/47kΩ
Phono MC=300μV/100Ω
CD、Tuner、Line、Tape/DAT1・2=150mV/20kΩ
Phono最大許容入力 MM(THD 0.01%)=250mV
MC(THD 0.1%)=25mV
周波数特性(1W) Phono MM=20Hz〜20kHz、±0.2dB
CD、Tuner、Line、Tape/DAT-1・2=DC?300Hz、+0 -3dB
SN比(Aネットワーク) Phono MM=90dB以上
Phono MC=75dB以上
CD、Tuner、Line、Tape/DAT-1・2=110dB以上
サブソニックフィルター 16Hz(-3dB)、6dB/oct
ラウドネス 50Hz=+4dB
10kHz=+3dB
総 合
定格消費電力 280W
外形寸法 幅466×高さ166×奥行453mm
重量 34.0kg
価格 410,000(1994年発売)
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