YAMAHA C−2 修理記録
2004/5/24.到着  6/21.完成
注意 このAMPは基板が逆さになっております。
    よって、内部に熱がこもり、コンデンサーの寿命が短いです。 放熱には十分気を使ってください。
使用上の注意
A. 修理前の状況
  • 音が割れりようになりました。
    ボリュームは 「ガリ」がでますが、使用できる範囲です。
    電源コード交換が必要です。

B. 原因・現状
  • 出力歪み大きい。
    RLに出力差あり、コントロール回路不良。

C. 修理状況
  • 電解コンデンサー(オーディオコンデンサー使用)交換。
    フイルムコンデンサー交換。
    バランス・メインVR清掃。
    出力リレー交換。
    半固定VR交換。

D. 使用部品
  • 電解コンデンサー                     33個。
    フイルムコンデンサー                   22個。
    3Pインレット                          1個。
    出力リレー                           2個。
    半固定VR                           2個。

E. 調整・測定

F. 上位測定器による 調整・測定

. 修理費  75,000円

S. YAMAHA C2 の仕様(カタログ・マニアルより)

A.修理前の状況
A1. 点検中 上からみる   
A2. 点検中 下からみる
A3. 点検中 電源電解コンデンサーのビニールが大き後退している
A4. 点検中 電源コードは3Pインレットに交換する
C. 修理状況
C1. 修理前 電源基板
C2. 修理後  電源基板 電解コンデンサー9個、半固定VR2個交換
C3. 修理前  電源基板裏
C4. 修理(ハンダ補正)後  電源基板裏 全ハンダやり直す
C5.完成  電源基板裏 普通の所の修理は、上記で終わり。 不要なフラックスを取り、清掃後
C2A. 修理前 コントロール基板
C2B. 修理後 コントロール基板 電解コンデンサー8個、フイルムコンデンサー14個交換
C2C. 修理前 コントロール基板裏
C2D. 修理(ハンダ補正)後 コントロール基板裏 全ハンダやり直す
C2E. 完成 コントロール基板裏 普通の所の修理は、上記で終わり。 不要なフラックスを取り、清掃後
C3A. 修理前 EQ基板
C3B. 修理後 EQ基板 電解コンデンサー16個、フイルムコンデンサー8個交換
C3C. 修理前 EQ基板裏
C3D. 修理(ハンダ補正)後 EQ基板裏 全ハンダやり直す
C3E. 完成 EQ基板裏 普通の所の修理は、上記で終わり。 不要なフラックスを取り、清掃後
C4A. 修理中 メインVR+バランスVR清掃 メインVR部 外さないで、接点復活材を使用すると、軸のグリスが溶け出し、
           やがて、抵抗体や接点に皮膜を作る事になる。
C4B. 修理中 メインVR+バランスVR清掃 バランスVR部
C4C. 修理後 メインVR+バランスVR清掃
C5A. 修理前 RCA端子 接点復活材が染みこんでいる
C5B. 修理前 RCA端子裏
C5C. 修理(ハンダ補正)後 RCA端子裏 全ハンダやり直す+不要なフラックスを取り、清掃後
C5D. 修理(ハンダ補正)中 RCA端子 全ハンダやり直す 両サイド終了
C6A. 修理中 ACインレットソケット取付 穴開け
C6B.完成  ACインレットソケット取付
C7. 修理後 出力リレー交換後 メーカー名は写真上で消しました
C8. パネル清掃
C9. 交換部品
CAA. 修理前 上から見る
CAB. 修理後 上から見る
CAC. 修理前 下から見る
CAD. 修理後 下から見る
E. 調整・測定
E1A. 出力・歪み率測定 完全にシールドしていませんので、少し歪みは悪いです
    <見方>
     上左オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出す(歪み率=約0.003%)
     下中=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル) 下右=周波数計
     上左=SP出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
     上中=SP出力電圧測定器、赤針=R出力、黒針=L出力
     上右=SP出力波形オシロ 上=R出力、下=L出力(出力電圧測定器の出力)
E2A. 出力電圧2V 歪み率=0.04% AUX入力 1000HZ 
E2B. 出力電圧2V 歪み率=0.03% AUX入力 400HZ 
E3A. 出力電圧2V 歪み率=0.03% MM入力 1000HZ
E3B. 出力電圧2V 歪み率=0.02% MM入力 400HZ
E4A. 出力電圧2V 歪み率=0.03% MC入力 1000HZ
E4B. 出力電圧2V 歪み率=0.02% MC入力 400HZ
F. 上位測定器による 調整・測定
     完全に組み立てて有ります。
F0. 下のオーディオアナライザーVP−7732Aで自動測定。
F1A.  入出力特性測定(AUX入力)
         AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F1B. 歪み率特性測定(AUX入力)
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax  左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F2. 入出力特性測定(MM入力)=PHONO−1
       MM入力 入力電圧=1mV一定入力 VRはmax 左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F3. 入出力特性測定(MC入力)=PHONO−3
       MC入力端子へ0.11mV入力 VRはmax 左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
E5. 24時間エージング
S. YAMAHA C2 の仕様(カタログ・マニアルより)
型式 コントロールアンプ C2
入力感度/インピーダンス Phono1/2=2mV/47kΩ
Phono3(MC)=50μV/10kΩ
Tuner、Aux=120mV/47kΩ
Tape PB A/B=120mV/47kΩ
最大許容入力 Phono1/2=30mV(20Hz)、300mV(1kHz)、3000mV(20kHz)
Phono3= 1.25mV(20Hz)、7.5mV(1kHz)、20mV(20kHz)
出力レベル/インピーダンス Pre out 1/2=775mV/400Ω
Rec out 1/2=120mV/660Ω
周波数特性 Phono1/2/3(RIAA偏差)=30Hz?15kHz ±0.2dB
Tuner、Aux=5Hz?100kHz +0 -1.5dB
Tape A/B=5Hz?100kHz +0 -1.5dB
SN比(IHF-Aネットワーク) Phono1/2=85dB(2mV定格入力時、入力ショート)、
        99dB(10mV入力時、入力ショート)
Phono3=70dB(50μV定格入力時、入力50Ωショート)
Tuner、Aux=100dB(入力ショート)
残留ノイズ -∞dB
歪率 Phono1/2=0.003%以下(VRmax、7.75V出力)
        0.003%以下(VR-30dB、775mV出力)
Phono3(MC)= 0.02%以下(VRmax、7.75V出力)
          0.05%以下(VR-30dB、775mV出力)
Tuner、Aux、Tape A/B= 0.003%以下(VRmax、7.75V出力)
                0.003%以下(VR-30dB、775mV出力)
トーンコントロール カットオフ周波数
 Bass=350Hz
 Treble=3.5kHz
変化量(Bass=20Hz、Treble=20kHz)
 0、±1.5、±1.5、±2.0、±3.0、±4.0、±5.0、±6.0、±8.0、±10dB
サブソニックフィルター 15Hz、12dB/oct
ミューティング -20dB、off
使用半導体 IC=2個
FETモジュール=4個
FET=2個
トランジスタ=61個
ツェナーダイオード=7個
ダイオード=23個
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 25W
外形寸法 幅435×高さ72×奥行320mm
重量 7.8kg
価格 150,000(1976年頃)
                         c-2-16
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