HMA−9500mkU. 30台目 修理記録
平成19年3月27日到着    5月5日完成
注意 このAMPはアースラインが浮いています
    AMPのシャーシにSPの線(アース側)や入力のRCAプラグのアース側も接続してはいけません
    RL−SPのアース線も接続(共通)してもいけません

    又、DC(directconnection)入力が可能ですが、絶対に使用しないこと=ここ参照
A. 修理前の状況
  • 一.ユーザーからの状態説明
    1. 右チャネルのみ、大音量時(音が割れるような、クリップするような)歪が発生する。(プリはHCA-9000を使用しています。通常のCD再生でボリューム11時付近くらいから、耳で聞いてわかる歪が右チャネルに発生しています。)
    2. プリ入力、スピーカの左右入れ替えは実験しましたが、本気の右チャネルで歪が発生することに変わりはありませんでした。
    3. 電源投入後、1時間程度で、歪は少なくなるようだが・・
    4. 右チャネルの放熱器が左より若干熱くなる(ような気がする)
  • 二.購入時の経緯説明
    1. 前オーナもオークションで入手、この際前前オーナが電解コンデンサなどの不良?部品を新品に交換しているとのこと
    2. 前オーナが入手した際にも歪でクレームをつけたが、前前オーナからはスピーカの問題でアンプは異常ないとの回答があったらしい?
    3. 当方が入手する直前に、前オーナが町の電気屋(といわれていました)に回路のチェックを依頼、例の黒いモジュール(調べられない?)以外には特に問題は見られない、もし、歪が発生しているなら、このモジュールが怪しい、との回答があったそうです。
  • 3.到着時点検は下記「AE. 修理前の測定」参照

AE. 修理前の測定

B. 原因
  • 修理不適当。 修理者の技量(知識)不足

C. 修理状況
  • SP接続リレー交換
    初段FET(電解トランジスター)交換
    中段TR(トランジスター)交換
    ドライブTR(トランジスター)交換
    ダイオード交換
    RLバイアス/バランスVR交換
    モジュール修理
    電解コンデンサー交換(オーディオコンデンサー使用)

D. 使用部品
  • SP接続リレー交換                       2個
    初段FET                             2個
    中段TR(トランジスター)                   10個
    ドライブTR(トランジスター)                 6個
    ダイオード                            4個
    バイアス/バランス半固定VR                6個
    フューズ入り抵抗                        30個
    モジュール修理                         2個
    電解コンデンサー                        31個
    フイルムコンデンサー                     2個

E. 調整・測定

F. 修理費  110,000円
         <沢山弄られているので修理費は高いです。下記参照>

    修理・調整済みで、理由も無く、安のものは注意  詳しくはこちらを参照
    本人が完璧に修理・調整しても、プロが見れば、不十分なのもある
    1次元に住む者には、2次元の広さ(面積)は解らないし、2次元に住む者には、3次元の高さ(容積)は解らない事と同じです
    無論、売る人本人に自覚無いのだから、購入者が注意する以外にない
    又、自己紹介欄に何も記述の無い者が、オーバーホール、メンテナンスしました等、言っても信用できない
    良く記述されている、「スピーカーセレクター部リレー研磨」は素人の行うこと、プロは必ず交換します。
    理由はそんなことするより、交換した方が安いし早い、電流の熱で、金属が疲労しているので、そんな事ぐらいでは、治らない。
    最近多いのが、点検済み、動作確認済みなのに、「ノーリターン・ノークレム」
    ノーリターン・ノークレム=ジャンクとみる事
    TR(トランジスター)やFET(電解トランジスター)を交換した場合、その部品は製造メーカーからの提供品か?
    反動体は同じ品番でも、非常にバラツキが大きく、性能に影響する。 製造メーカー以外からの入手した、同じ品番でも、
    完成後に測定機器で点検しないと、只、音が出ているに過ぎない。
    特に、プリAMPはこの傾向が著しい、歪み率0.0*%の世界は非常に厳しい

S. HITACHI Lo−D HMA−9500mkU の仕様(マニアルより)
A. 修理前の状況
A−1. 点検中 下から見る
A−2A. 点検中 R側ドライブ基板。 左・右で異なる部品が沢山ある!
A−2B. 点検中 L側ドライブ基板
A−3A. 点検中 R・Lドライブ基板。 交換された電解コンデンサー(右側)。 何故かバイポーラーに交換?
A−3B. 点検中 R・Lドライブ基板電源基盤 交換された電解コンデンサー。 100WVが規定、何と250WV?
A−3C. 点検中 交換する電解コンデンサーの足のピッチが異なるので、足長!
A−4A. 点検中 Rドライブ基板 基板を外すのが面倒なので、足を接続して抵抗交換
A−4B. 点検中 Lドライブ基板 普通の抵抗に交換されたフューズ抵抗、しかも1Wの大型の交換(右)!
                これで、故障時入手難の終段FET(電解トランジスター)が昇天する可能性が高くなる
A−4C. 点検中 Lドライブ基板 バラエテーに交換されたフューズ抵抗
A−4D. 点検中 Lドライブ基板 SP出力の配線、赤線=半田が乗っていない。緑線=芯線がかなり切れている。
A−5A. 点検中 R側終段FET(電界トランジスター)。 修理の時、シリコングリスを塗った形跡が無い。
                         度重なるFET(電解トランジスター)の取り外し、取り付けで端子の穴が大きくなっている。
AE. 修理前の測定
AE−1. 出力・歪み率測定
    <見方>
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)   下段中右上=周波数計
   上段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用
   上段右端 オシロ=出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max=1V」を観測)
   下段中右上 デジタル電圧計=出力電圧測定RLは切り替えて測定
E−2A. R側SP出力電圧7V=6W出力 10%歪み(10%レンジ) 400HZ
E−2B. R側SP出力電圧28V=98W出力 0.9%歪み(1%レンジ) 400HZ
                                   たいした測定機器も持たず、これだけ修理出来るのは、立派では!
C. 修理状況
C−1A. 修理前 R側ドライブ基板
C−1B. 修理後 R側ドライブ基板 初段FET、中段TR(トランジスター)5個、バランス・バイアス調整用半固定VR3個交換
                        SP接続リレー、ヒューズ入り抵抗全部、電解コンデンサー11個交換
C−1C. 修理前 R側ドライブ基板裏
C−1C−1. 修理中 R側ドライブ基板裏 交換する電解コンデンサーの足のピッチが異なるので穴あけする
C−1D. 修理(半田補正)後 R側ドライブ基板裏 半田を全部やり直す 普通はこれで完成
C−1E. 修理中 R側ドライブ基板裏 余分なフラックスを取る
C−1F. 完成R側ドライブ基板裏  洗浄後
C−2A. 修理前 L側ドライブ基板
C−2B. 修理後 L側ドライブ基板 初段FET、中段TR(トランジスター)5個、バランス・バイアス調整用半固定VR3個交換
                        SP接続リレー、ヒューズ入り抵抗全部、電解コンデンサー11個交換
C−2C. 修理前 L側ドライブ基板裏
C−2C−1. 修理中 L側ドライブ基板裏 交換する電解コンデンサーの足のピッチが異なるので穴あけする
C−2D. 修理(半田補正)後 L側ドライブ基板裏 半田を全部やり直す 普通はこれで完成
C−2E. 修理中 L側ドライブ基板裏 余分なフラックスを取る
C−2F. 完成L側ドライブ基板裏  洗浄後防湿材を塗る
C−3A. 修理前 電源基盤
C−3B. 修理後 電源基盤 ヒューズ入り抵抗全部、電解コンデンサー9個交換、輪ゴムは接着材が固まるまで使用
C−3C. 修理前 電源基盤裏
C−3C−1. 修理中 電源基盤裏、 電解コンデンサーの足ピッチが狭いので穴開けする。
C−3D. 修理(半田補正)後 電源基盤裏 半田を全部やり直す
C−3E. 修理中 電源基盤裏 余分なフラックスを取る
C−3F. 完成電源基盤裏  洗浄後防湿材を塗る
C−3G. 修理中 絶縁シート
C−5D. 修理前 RCA端子基板裏
C−5E. 修理(半田補正)後 RCA端子基板裏  半田を全部やり直す
                   フイルムコンデンサー2個増設
C−5F. 完成RCA端子基板裏 洗浄後防湿材を塗る
C−6A. 修理前 R側終段FET(電界トランジスター)
C−6B. 修理後 R側終段FET
C−6C. 修理前 L側終段FET(電界トランジスター)
C−6D. 修理後 L側終段FET
C−7A. 修理前 RLモジュール、左右のバージョンが異なる
C−7B. 修理前 RLモジュール、修理されている、RLで使用TR(トランジスター)が異なる
C−7C. 修理後 RLモジュール。 全TR(トランジスター)交換
C−8A. 修理前 R側ドライブ基板へのラッピング線
C−8B. 修理後 R側ドライブ基板へのラッピング線。 半田をしみ込ませる。
            このAMPは喫煙者の所有らしく、ラッピングに「タバコのヤニ」が固着して、半田付けは大変です!
C−8C. 修理前 L側ドライブ基板へのラッピング線
C−8D. 修理後 L側ドライブ基板へのラッピング線。 半田をしみ込ませる。
            このAMPは喫煙者の所有らしく、ラッピングに「タバコのヤニ」が固着して、半田付けは大変です!
C−8E. 修理前 R側ドライブ基板−電源基板へのラッピング線
C−8F. 修理後 R側ドライブ基板−電源基板へのラッピング線。 半田をしみ込ませる。
            このAMPは喫煙者の所有らしく、ラッピングに「タバコのヤニ」が固着して、半田付けは大変です!
C−8G. 修理前 L側ドライブ基板−電源基板
C−8H. 修理後 L側ドライブ基板−電源基板へのラッピング線。 半田をしみ込ませる。
            このAMPは喫煙者の所有らしく、ラッピングに「タバコのヤニ」が固着して、半田付けは大変です!
C−9A. 交換した部品
C−9B. 交換した部品、SP接続リレー。 接点がヤスリで研磨してある、これでは接触面積が減る。
C−9C. 交換した部品、SP接続リレー。 接点を拡大1。
C−9D. 交換した部品、SP接続リレー。 接点を拡大2。
C−9E. 交換した部品、電解コンデンサー。 現在はオーディオ用等の特殊を除き、保証温度105度Cが殆どのはずです?
C−AA. 修理前 下から見る
C−AB. 修理後 下から見る
E. 調整・測定
E−1. 出力/歪み率測定・調整
    <見方>
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)   下段中右上=周波数計
   上段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用
   上段右端 オシロ=出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max=1V」を観測)
   下段中右上 デジタル電圧計=出力電圧測定RLは切り替えて測定
E−2A. R側SP出力電圧31V=128W出力 0.02%歪み 1000HZ
E−2B. R側SP出力電圧31V=128W出力 0.02%歪み 400HZ
E−2C. L側SP出力電圧31V=128W出力 0.02%歪み 1000HZ
E−2D. L側SP出力電圧31V=128W出力 0.02%歪み 400HZ
                       9500mkt1t
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