HMA−9500mkU. 21台目 修理記録
平成16年8月27日到着    9月5日完成 
注意 このAMPはアースラインが浮いています
    AMPのシャーシにSPの線(アース側)や入力のRCAプラグのアース側も接続してはいけません
    RL−SPのアース線も接続(共通)してもいけません

    又、DC(directconnection)入力が可能ですが、絶対に使用しないこと=ここ参照
A. 修理前の状況
  •  電源をいれて5時間経つと左チャンネルのトランスが右に比べ熱くなります。
     音は問題ないように思いましたが。 修理履歴無し。
     9500mkII が一度生産中止になった後、ユーザーの要望が多かっ た ため限定再生産された物。

B. 原因
  • 現在までの修理品の中で、1番程度が良いです
    この位の時、オーバーホールすれば、最良なのですが?
    この後、電解コンデンサーの劣化が進み、特定周波数(数個の場合が多い)+特定出力の時、発振を起し、FET(電界トランジスター)やTR(トランジスター)が劣化する。
    更に進と、プロテクトが外れなくなるが、運が悪いとプロテクトが効かずに、FET(電界トランジスター)やTR(トランジスター)が死ぬ場合あり。

C. 修理状況
  • SP接続リレー交換。
    初段FET(電界効果トランジスター)交換。
    RLバイアス/バランス半固定VR交換。
    モジュール修理??。
    電解コンデンサー交換(オーディオコンデンサー使用)。
    SP接続端子交換
    RCA端子交換

D. 使用部品
  • SP接続リレー交換     2個。
    初段FET           2個。
    バイアス/バランス半固定VR 6個。
    フューズ入り抵抗        30個。
    モジュ−ル修理          2個。
    電解コンデンサー       31個。
    WBT−0702PL       2組。
    WBT−0201        1組。
    フイルムコンデンサー    4個。

E. 調整・測定

F. 修理費   131,000円  

S. HITACHI Lo−D HMA−9500mkU の仕様(マニアルより)
A. 修理前の状況
A1. 点検中 下から見る
C. 修理状況
C1A. 修理前 Rドライブ基板
C1B. 修理後 Rドライブ基板 初段FET、バランス/バイアス調整用半固定VR3個、SP接続リレー交換
           フューズ入り抵抗全部、電解コンデンサー11個交換
C1C. 修理前 Rドライブ基板裏
C1C1. 修理中 Rドライブ基板裏 電解コンデンサーの足幅が異なるので、穴開けする
C1C2. 修理中 Rドライブ基板裏 半田不良ヶ所
C1D. 修理(半田補正)後 Rドライブ基板裏 半田を全部やり直す 普通はこれで完成
C1E. 修理完成後 Rドライブ基板裏 不要なフラックスを削り落とす。
                   「フラックス」=半田を付ける為に、事前に塗る物、松ヤニが元祖ですが、現在は化学合成が殆ど
C2A. 修理前 Lドライブ基板
C2B. 修理後 Lドライブ基板 初段FET、バランス/バイアス調整用半固定VR3個、SP接続リレー交換
           フューズ入り抵抗全部、電解コンデンサー11個交換
C2C. 修理前 Lドライブ基板裏
C2D. 修理(半田補正)後 Lドライブ基板裏 半田を全部やり直す 普通はこれで完成
C2E. 修理完成後 Lドライブ基板裏 不要なフラックスを削り落とす。
                   「フラックス」=半田を付ける為に、事前に塗る物、松ヤニが元祖ですが、現在は化学合成が殆ど
C3A. 修理前 電源基盤
C3B. 修理後 電源基盤 フューズ入り抵抗全部、電解コンデンサー9個交換
           ジャンパー線も半田を浸み込ませる
C3C. 修理前 電源基盤裏
C3C1. 修理中 電源基盤裏 電解コンデンサーの足幅が異なるので、穴開けする
C3D. 修理(半田補正)後 電源基盤裏 半田を全部やり直す
C3E. 修理後 電源基盤裏 不要なフラックスを削り落とす。
                   「フラックス」=半田を付ける為に、事前に塗る物、松ヤニが元祖ですが、現在は化学合成が殆ど
C3F. 修理中 綺麗な絶縁シート
C41. 修理前 R側SP端子
C42. 修理前 L側SP端子
C43. 修理中 R側SP端子の穴空作業
C44. 修理中 L側SP端子の穴空作業
C45. 修理後 R側SP端子 WBT−0702PL 使用。
C46. 修理後 L側SP端子 WBT−0702PL 使用。
C47. 修理後 R側SP端子への接続 WBTのネジ止めを生かし、ネジ止め接続+半田接続のW配線にした
                                                  理由は此方参照
C48. 修理後 L側SP端子への接続 WBTのネジ止めを生かし、ネジ止め接続+半田接続のW配線にした
                                                  理由は此方参照
C5A. 修理前 RCA端子
C5B. 修理後 RCA端子  WBT−0201を使用。
C5C. 修理前 RCA端子基板
C5D. 修理前 RCA端子基板裏
C5E. 修理(半田補正)後 RCA端子基板裏  半田を全部やり直す
                   フイルムコンデンサー2個交換、2個増設
C6A. 修理前 R終段FET
C6B. 修理後 R終段FET
C6C. 修理前 L終段FET
C6D. 修理後 L終段FET
C8A. 交換した部品
C8B. 修理中 古いラッピングも半田を流し込んでおく
C9A. 修理前 下から見る
C9B. 修理後 下から見る
C9C. 修理後 後ろからWBTの端子郡を見る
            長年お世話に成ったAMP、この位の「ご褒美」は付けて上げても良いのでは?
E. 調整・測定
E1. 出力/歪み率測定・調整
    <見方>
     下左オーデオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出す(歪み率=約0.003%)
     下中=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル) 下右=周波数計
     上左=SP出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
     上中=SP出力電圧測定器、赤針=R出力、黒針=L出力
     上右=SP出力波形オシロ 上=R出力、下=L出力(出力電圧測定器の出力)
E2A. R側、31V=128W出力 0.02%歪み 1000HZ
E2B. R側、31V=128W出力 0.015%歪み 400HZ
E2C. L側、31V=128W出力 0.02%歪み 1000HZ
E2D. L側、31V=128W出力 0.015%歪み 400HZ
E3. 完成  24時間エージング
                       9500mkk1a
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