Accuphase P−266. 修理記録
平成21年11月14日到着   12月25日完成
モードSWの使用上の注意
多分マニアルに表記してあると思いますが、必ず電源SWをOFFにして切り替えます。
A級→B級はOKですが、 B級→A級はNGです。運が悪いと、終段FETが死にます・
「終段FET」B級動作の供給電圧は60VDC(電源電圧45VAC)。
「終段FET」A級動作の供給電圧は29VDC(電源電圧22VAC)。
これと、終段FETのバイアス電流値を切り替える方式を取っている
所が、大容量電界コンデンサーが接続されているので 供給電圧は、直ぐには低くならない。
結果、終段FETがB級動作の供給電圧=60VDCのまま、A級動作バイアス電流値に切り替わり、焼損する。

勿論、遅延装置が付いてはいますが、故障する事もあります。
このAMPに使用されている終段FET(電解トランジスター)は、現在製造されている物と大きく特性が異なります。
A. 修理前の状況
  • メーカーMOS. FET無く修理できないといわれました。
    電源入れて火花出る、ヒートシンクについてる緑色のMOS.FETが燃えてました。


B. 原因・現状
  • 経年変化による劣化。
    終段FET(電界トランジスター)焼損。


C. 修理状況
  • 電源の大型を除く、全電解コンデンサー交換。
    半固定VR交換。
    フイルムコンデンサー交換。
    SP接続リレ−交換。
    終段FET(電界トランジスター)交換。


D. 使用部品
  • オーディオ用電解コンデンサー        49個(ニチコン・ミューズ使用)。
    半固定VR                      8個。
    リレー                         3個。
    フイルムコンデンサー               1個。
    終段FET            6組12個(ストック品)。


E. 調整・測定

F. 修理費(改造費)  120,000円
                 オーバーホール修理

S. P−266 の仕様(カタログ・マニアルより)

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 外観 前から見る
A12. 外観 前右から見る
A13. 外観 後から見る
A14. 外観 後左から見る
A15. 外観 上から見る
A21. 外観 下前から見る
A22. 外観 下前左から見る
A23. 外観 下後から見る
A24. 外観 下後右から見る
A25. 外観 下から見る
A31. 点検中 上蓋を取り、上から見。
A32. 点検中 熱の為、頭の膨らんだ電源の電解コンデンサー4本。 
A33. 点検中 放熱が悪く、変色したL側放熱器。
A34. 点検中 放熱が悪く、変色したL側放熱器(下側)。
A41. 点検中 焼損したR側終段FET(電界トランジスター)、「+」側
A42. 点検中 焼損したR側終段FET(電界トランジスター)、「−」側
A43. 点検中 L側終段FET(電界トランジスター)、「+」側。シリコングリスが柔らかい。多分前回修理時、交換した為。
A44. 点検中 L側終段FET(電界トランジスター)、「−」側。シリコングリスが柔らかい。多分前回修理時、交換した為。
A45. 点検中 L側終段FET(電界トランジスター)取り付ける放熱器上のマイカー、シリコングリスが柔らかい。多分前回修理時、交換した為
A46. 点検中 L側終段FET(電界トランジスター)取り付ける放熱器上のマイカー、シリコングリスが柔らかい。多分前回修理時、交換した為
A51. 点検中 下蓋を取り、下から見。
A61. 点検中 電源コンセント。
A71. 点検中 入力RCA端子。
A81. 点検中 SP接続端子。
A82. 点検中 SP接続端子、上から見る。
A91. 点検中 殆ど手作りのシャーシやフレ−ム、右側。
A92. 点検中 殆ど手作りのシャーシやフレ−ム、左側。
AA1. 点検中 使用電源電圧は100/120/220/240Vに切り替え出来る。
AA2. 点検中 「Speakers切替SW基板」と「MeterFunction切替SW基板」に残る、焼損したR側終段FET(電界トランジスター)のアーク跡
C. 修理状況 。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C11. 修理中 基板を取り外したシャース、上から見る。
C12. 修理中 基板を取り外したシャース、下から見る。
C21. 修理中 R側−AMP
C211. 修理前 R側−AMP基盤、熱の為、頭の膨らんだ電解コンデンサー4本。
C22. 修理前 R側−AMP基盤 
C23. 修理後 R側−AMP基盤 電解コンデンサー18個、半固定VR2個、リレー交換
C24. 修理前 R側−AMP基盤裏
C241. 修理中 R側−AMP基盤裏、銅箔の半田のりしろを広げる。
C25. 修理(半田補正)後 R側−AMP基盤裏  全ての半田をやり修す
C26. 完成R側−AMP基板裏  洗浄後+コーテング材を塗る。
C27. FETを取り付け、完成R側−AMP基板裏。
C31. 修理中 L側−AMP
C311. 修理前 L側−AMP基盤、熱の為、頭の膨らんだ電解コンデンサー4本。
C32. 修理前 L側−AMP基盤
C33. 修理後 L側−AMP基盤  電解コンデンサー14個、半固定VR2個、リレー交換
C34. 修理前 L側−AMP基盤裏
C341. 修理中 R側−AMP基盤裏、銅箔の半田のりしろを広げる。
C35. 修理(半田補正)後 L側−AMP基盤裏  全ての半田をやり修す
C36. 完成L側−AMP裏  洗浄後+コーテング材を塗る。
C37. FETを取り付け、完成L側−AMP基板裏。
C41. 修理前 VU基盤
C42. 修理後 VU基盤 電解コンデンサー10個、半固定VR4個、リレー交換
C43. 修理前 VU基盤裏
C44. 修理(半田補正)後 VU基盤裏  全ての半田をやり修す
C45. 完成VU基板裏  洗浄後+コーテング材を塗る。
C51. 修理前 UV基板接続コネクター基板裏。
C52. 修理(半田補正)後 UV基板接続コネクター基板裏  全ての半田をやり修す
C53. 完成UV基板接続コネクター基板裏  洗浄後+コーテング材を塗る。
C61. 修理中 前面パネルも取り、修理中
C62. 修理前 Speakers切替SW基板
C63. 修理前 Speakers切替SW基板裏
C64. 修理(半田補正)後 Speakers切替SW基板裏 全ての半田をやり修す
C65. 完成Speakers切替SW基板裏  洗浄後+コーテング材を塗る。
C66. 修理前 MeterFunction切替SW基板
C67. 修理前 MeterFunction切替SW基板裏
C68. 修理(半田補正)後 MeterFunction切替SW基板裏 全ての半田をやり修す
C69. 完成MeterFunction切替SW基板裏  洗浄後+コーテング材を塗る。
C71. 修理前 入力基板
C72. 修理後 入力基板 電解コンデンサー3個交換
C73. 修理前 入力基板裏
C74. 修理(半田補正)後 入力基板裏  全ての半田をやり修す
C75. 完成入力基板裏  洗浄後+コーテング材を塗る。
C76. 修理前 入力基板裏  ラッピング
C77. 修理後 入力基板裏  ラッピング、半田をしみこませる。
C78. 修理中 入力VR清掃中。 左=清掃前、右=清掃後。 
C81. 修理中 SP切替えリレー基板、同型は製造中止に付き、基板改造が必用。
C82. 修理前 SP切替えリレー基板
C83. 修理(交換)後 SP切替えリレー基板
C84. 修理前 SP切替えリレー基板裏
C85. 修理(半田補正)後 SP切替えリレー基板裏  全ての半田をやり修す
C86. 完成SP切替えリレー基板裏  洗浄後+コーテング材を塗る。
C87. 修理前 SP切替えリレー裏  ラッピング
C88. 修理後 SP切替えリレー裏  ラッピング、半田をしみこませる。
C91. 修理前 R側終段電源電解コンデンサーラッピング
C92. 修理後 R側終段電源電解コンデンサーラッピング、半田をしみこませる。
C93. 修理前 L側終段電源電解コンデンサーラッピング
C94. 修理後 L側終段電源電解コンデンサーラッピング、半田をしみこませる。
CA1. 前面パネル清掃中。
CA2. 前面パネル裏 SWノブの接着材が劣化しているので、接着材を流し込む
CA3. 前面パネル裏 メータ枠モールの接着材が劣化しているので、接着材を流し込む
CE1. 交換部品
CE2. 交換部品、終段FET(電界トランジスター)。 左側3個=R側AMP。  右側3個=L側AMP。
CF1. 修理前 上から
CF2. 修理後 上から
CF3. 修理前 下から
CF4. 修理後 下から
E. 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E1. 出力・歪み率測定・調整
    「見方」。
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定。
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTT=レベル)。
   上段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用。
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定。 左メータ=L出力、右メータ=R出力。
   上段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用。
   上段右端 オシロ=出力波形、上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)。
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定。 
   下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定。
E21. 「B級動作」 R側SP出力電圧30V=115W出力 0.05%歪み 1000HZ
E22. 「B級動作」 L側SP出力電圧30V=115W出力 0.03%歪み 1000HZ
E23. 「B級動作」 R側SP出力電圧30V=115W出力 0.03%歪み 400HZ
E24. 「B級動作」 L側SP出力電圧30V=115W出力 0.03%歪み 400HZ
E31. 「A級動作」 R側SP出力電圧15.5V=30W出力 0.03%歪み 1000HZ
E32. 「A級動作」 L側SP出力電圧15.5V=30W出力 0.03%歪み 1000HZ
E33. 「A級動作」 R側SP出力電圧15.5V=30W出力 0.02%歪み 400HZ
E34. 「A級動作」 L側SP出力電圧15.5V=30W出力 0.02%歪み 400HZ
E41. VUメータ校正。 −40dB。
E42. VUメータ校正。  0dB。
E5. 引き続き24時間エージング。 右はHITACHI Lo−D HMA−9500mkU 41台目
S. P−266 の仕様(カタログ・マニアルより) 
型式 ステレオパワーアンプ P−266
連続平均出力
(20Hz〜20kHz、歪率0.01%)
ステレオ仕様時
  • Norma=200W/ch(4Ω)、130W/ch(8Ω)、65W/ch(16Ω)
  • Class-A=55W/ch(4Ω)、30W/ch(8Ω)、18W/ch(16Ω)
モノラル仕様時(ブリッジ接続)
  • Norma=400W/ch(8Ω)、180W/ch(16Ω)
  • Class-A=1100W/ch(8Ω)、55W/ch(16Ω)
全高調波歪率
(20Hz〜20kHz、0.25W〜連続平均出力)
ステレオ仕様時=0.01%(4Ω負荷)、 0.005%(8Ω?16Ω負荷)
モノラル仕様時(ブリッジ接続)=0.01%(8Ω負荷)、 0.005%(16Ω負荷)
IM歪率(IHF) 0.003%
周波数特性 20Hz〜20kHz +0 -0.2dB(連続平均出力時、レベルコントロールMAX)
0.5Hz〜300kHz +0 -3dB(1W出力時、レベルコントロールMAX)
0.5Hz〜150kHz +0 -3dB(1W出力時、レベルコントロール-6dB)
ゲイン ステレオ仕様時=27.8dB、 モノラル仕様時=33.7dB
負荷インピーダンス ステレオ仕様時=2Ω〜16Ω、 モノラル仕様時=4Ω〜16Ω
ダンピングファクター ステレオ仕様時=120、 モノラル仕様時=60
入力感度/インピーダンス
(8Ω負荷時)
ステレオ仕様時=1.3V/20kΩ(連続平均出力時)、 0.12V/20kΩ(1W出力時、IHF)
モノラル仕様時=1.1V/20kΩ(連続平均出力時)、 0.06V/20kΩ(1W出力時、IHF)
S/N(A補正) ステレオ仕様時=120dB(入力ショート、連続平均出力時)、 100dB(入力1kΩ、1W出力時、IHF)
モノラル仕様時=110dB(入力ショート、連続平均出力時)、 90dB(入力1kΩ、1W出力時、IHF)
ステレオヘッドホン 低出力インピーダンス型
サブソニックフィルター 17Hz、-12dB/oct
出力メーター 対数圧縮ピーク指示型、-40dB〜+3dB及び出力直読目盛
ピークホールド切替付
使用半導体 トランジスタ=34個、FET=18個、IC=7個、ダイオード=68個、オプト・カプラー=2個
電源電圧 AC100V/117V/220V/240V、50Hz/60Hz
消費電力 Norma=120W(無入力時)、 500W(8Ω負荷定格出力時)
Class-A=150W(無入力時)、 190W(8Ω負荷定格出力時)
外形寸法 幅445×高さ160(脚含む)×奥行373mm
ウッドキャビネット=幅466×高さ190×奥行385mm
重量 20kg
価格 220,000(1983年3月発売)
別売品 ウッド・キャビネット A-8(\16,000)
                                   p-266-2x
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