Accuphase E−303. 2台目修理記録
平成27年3月20到着    4月10日完成
A. 修理前の状況
  • 左チャンネルリレーが「カチカチ」と、音がしてメータが振れる現象があります。。
    アキュフェーズに問い合わせしたが、交換部品の在庫が無い物もあるので、修理は、薦められないとの返事でした。

B. 原因・現状
  • コントールAMP 及び EQ AMP TR(トランジスター)、FET(電解効果トランジスター)不良。
    他、経年変化による劣化。

C. 修理状況
D. 使用部品
  • SP接続リレー              2個。
    半固定VR                8個。
    電解コンデンサー           60個。
    FET(電解効果トランジスター)       8個。
    TR(トランジスター)          40個。
    フイルムコンデンサー         6個。
    3Pインレット              1個 FURUTECH製FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。
    テフロン絶縁RCA端子        10組20個。
    SP接続端子、WBT0765WBT0735互換)4組8個。
    プロテクトIC HA12002        1個


E. 調整・測定

F. 修理費  145,000円   オーバーホール修理。

S. Accuphase E−303 の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る
A16. 点検中 上下蓋取り、上から見る
A17. 点検中 上下蓋、左右パネルを取り、清掃後上から見る。
A18. 点検中 ニス用塗装刷毛で埃を取ると良い。
A21. 点検中 下前から見る
A22. 点検中 下前左から見る
A23. 点検中 下後から見る
A24. 点検中 下後右から見る
A25. 点検中 下から見る
A26. 点検中 上下蓋、を取り、下から見る。
A27. 点検中 上下蓋、左右パネルを取り、清掃後下から見る。
A28. 点検中 下蓋裏の埃。
A31. 点検中 SP接続端子。
A32. 点検中 SP接続端子。 WBT0765(WBT0735互換)と交換可能。
                 工賃込み特別価格、A/B共交換=2万円、 Aのみ交換=1.3万円。
A41. 点検中 入出力RCA端子郡
A42. 点検中 入出力RCA端子郡。 テフロン絶縁RCA端子に交換可能。ブロックごとに交換出来ます。
                        端子間は埋めます。WBT−0201は定価で工賃込み。
A51. 点検中 電源インレット
A52. 点検中 電源インレット インレット。3Pインレットに交換可。
                      FURUTECH製FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C0. 修理中 基板を抜かれた本体
C1. 修理前 R側終段ブロック FET(電解効果トランジスター)
C2. 修理中 R側終段ブロック FET(電解効果トランジスター)
C3. 完成R側終段ブロック FET(電解効果トランジスター)。 放熱シリコングリスを十分に塗る。
C4. 修理前 R側終段ブロック裏
C5. 完成R側終段ブロック裏
C6. 修理前 L側終段ブロック FET(電解効果トランジスター)
C7. 修理中 L側終段ブロック FET(電解効果トランジスター)
C8. 完成L側終段ブロック FET(電解効果トランジスター)。 放熱シリコングリスを十分に塗る。
C9. 修理前 L側終段ブロック裏
CA. 完成L側終段ブロック裏
C11. 修理前 R側終段基板
C12. 修理後 R側終段基板。
          初段複合FET(電解効果トランジスター)1個、半固定VR2個交換。電解コンデンサ−9個交換。
C13. 修理前 R側終段基板裏
C14. 修理(半田補正)後 R側終段基板裏。 半田を全部やり直す。   
C15. 完成R側終段基板裏。 洗浄し、コートを塗布後。
C21. 修理前 L側終段基板
C22. 修理後 L側終段基板。
           初段複合FET(電解効果トランジスター)1個、半固定VR2個交換。電解コンデンサ−9個交換。
C23. 修理前 L側終段基板裏
C24. 修理(半田補正)後 L側終段基板裏。 半田を全部やり直す。   
C25. 完成L側終段基板裏。 洗浄し、コートを塗布後。
C31. 修理前 電源基板。
C32. 修理後 電源基板。 SP接続リレー2個、電解コンデンサー10個交換。
C33. 修理前 電源基板裏
C34.  修理後(半田補正) 電源基板裏。 半田を全部やり直す。 フイルムコンデンサー4個追加。
C35. 完成電源基板裏。 洗浄し、コートを塗布後。
C41. 修理前 トーン・コントロール基板 電解コンデンサ−交換。
C42. 修理後 トーン・コントロール基板。
   初段複合FET(電解効果トランジスター)4個、TR(トランジスター)24個、半固定VR2個、電解コンデンサー6個交換。
C43. 修理前 トーン・コントロール基板裏
C44. 修理後(半田補正) トーン・コントロール基板裏。 半田を全部やり直す。
C45. 完成トーン・コントロール基板裏。 洗浄し、コートを塗布後。
C51. 修理前 トーン・コントロールSW基板
C52. 修理後 トーン・コントロールSW基板。 電解コンデンサ−12個交換。
C53. 修理前 トーン・コントロールSW基板裏
C54. 修理後(半田補正) トーン・コントロールSW基板裏。 半田を全部やり直す。
C55. 完成トーン・コントロールSW基板裏。 洗浄し、コートを塗布後。
C61. 修理前 EQ基板
C62. 修理後 EQ基板。
      初段複合FET(電解効果トランジスター)2個、半固定VR2個、電解コンデンサ−15個交換、フイルムコンデンサー2個追加。
C622. 完成 EQ基板。 更にTR(トランジスター)16個交換。
C63. 修理前 EQ基板裏
C64. 修理後(半田補正) EQ基板裏。 半田を全部やり直す。
C65. 完成EQ基板裏。 洗浄し、コートを塗布後。
C71. 修理前 プリ出力/メインAMP入力切換SW基板
C73. 修理前 プリ出力/メインAMP入力切換SW基板基板裏
C74. 修理後(半田補正) プリ出力/メインAMP入力切換SW基板基板裏。 半田を全部やり直す。
C75. 完成プリ出力/メインAMP入力切換SW基板裏。 洗浄し、コートを塗布後。
C81. 修理前 TapeMonitor SW基板
C82. 修理前 TapeMonitor SW基板裏
C83. 修理後(半田補正) TapeMonitor SW基板裏。 半田を全部やり直す。
C84. 完成TapeMonitor SW基板裏。 洗浄し、コートを塗布後。
C91. 修理前 Disk−1 Impedance切換SW基板
C92. 修理前 Disk−1 Impedance切換SW基板裏
C93. 修理後(半田補正) Disk−1 Impedance切換SW基板裏。 半田を全部やり直す。
C94. 完成Disk−1 Impedance切換SW基板裏。 洗浄し、コートを塗布後。
CA1. 修理中 メインVR、バランスVR清掃
CB1. 修理前 電源ブロック電解コンデンサー下
CB2. 修理前 電源ブロック電解コンデンサー下、 フイルムコンデンサー2個追加。
CC1. 修理前 SP接続端子。
CC2. 修理後 SP接続端子。 WBT0765WBT0735互換)4組8個。
CD1. 修理前 入出力RCA端子郡
CD2. 修理前 入出力RCA端子郡。 テフロン絶縁RCA端子に交換。
CE1. 修理前 電源インレット
CE2. 修理後 電源インレット。 3Pインレットに交換。FURUTECH製FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。
CF. 修理中 パネル清掃。 
CG. 交換部品
CH1. 修理前 上から見る
CH2. 修理後 上から見る
CH3. 修理前 下から見る
CH4. 修理後 下から見る
CH5.完成、 後から見る。 綺麗なお尻で返ります。
E. 測定・調整。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E1. 出力・歪み率測定・調整
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E21. AUX_50Hz入力、R側SP出力電圧34V=144W、 0.0123%歪み。
                 L側SP出力電圧34V=144W、 0.0083%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. AUX_100Hz入力、R側SP出力電圧34V=144W出力、 0.0120%歪み。
                   L側SP出力電圧34V=144W出力、 0.0094%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E23. AUX_500Hz入力、R側SP出力電圧34V=144W出力、 0.0129%歪み。
                   L側SP出力電圧34V=144W出力、 0.0124%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. AUX_1kHz入力、R側SP出力電圧34V=144W出力、 0.0167%歪み。
                 L側SP出力電圧34V=144W出力、 0.0160%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E242. その時のVUメーター。
E25. AUX_5kHz入力、R側SP出力電圧34V=144W出力、 0.0350%歪み。
                 L側SP出力電圧34V=144W出力、 0.0434%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E26. AUX_10kHz入力、R側SP出力電圧34V=144W出力、 0.0399%歪み。
                   L側SP出力電圧33V=136W出力、 0.0525%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E27. AUX_50kHz入力、R側SP出力電圧28V=98W出力、 0.0177%歪み。
                   L側SP出力電圧28V=98W出力、 0.0197%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
E31. MM_50Hz入力、R側SP出力電圧35V=153W出力、 0.0289%歪み。
                L側SP出力電圧34V=144W出力、 0.0220%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E32. MM_100Hz入力、R側SP出力電圧34V=144W出力、 0.0648%歪み。
                  L側SP出力電圧34V=144W出力、 0.051%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250kHz、右=1kHz。
E33. MM_500Hz入力、R側SP出力電圧34V=144W出力、 0.0208%歪み。
                   L側SP出力電圧34V=144W出力、 0.0204%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E34. MM_1kHz入力、R側SP出力電圧34V=144W出力、 0.0185%歪み。
                  L側SP出力電圧34V=144W出力、 0.0223%歪み。
                「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E35. MM_5kHz入力、R側SP出力電圧34V=144W出力、 0.040%歪み。
                 L側SP出力電圧34V=144W出力、 0.046%歪み。
                「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=100kHz。
E36. MM_10kHz入力、R側SP出力電圧34V=144W出力、 0.042%歪み。
                  L側SP出力電圧34V=144W出力、 0.0392%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E37. MM_50kHz入力、R側SP出力電圧24V=72W出力、 0.0308%歪み。
                  L側SP出力電圧24V=72W出力、 0.0354%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=500kHz。
E4. フルパワー出力なので、 24V高速フアンが全回転でクーリング。
E5. 24時間エージングで完成、 左は HMA−9500. 36台目
S. Accuphase E−303 の仕様(マニアル・カタログより) 
型式 ステレオプリメインアンプ E−303
定格出力(High Level Input、
両ch動作時、20Hz〜20kHz、
歪率0.02%以下)
4Ω負荷=180W/ch
8Ω負荷=130W/ch
16Ω負荷=65W/ch
高調波歪率(20Hz〜20kHz間) High Level input→output=0.02%以下(定格出力時)
High Level input→Pre out=0.005%以下(定格出力時)
DISC(Head Amp=off)→Tape Rec out=0.005%以下(6V出力時)
DISC(Head Amp=on)→Tape Rec out=0.01%以下(2V出力時)
IM歪率(新IHF) 0.01%以下(High Level Input、定格出力時)
周波数特性(新IHF) High Level Input=20Hz〜20000Hz +0 -0.2dB(定格出力時) 
DISC Input=20Hz〜20000Hz +0.2 -0.2dB(定格出力時) 
Main Amp Input=20〜20000Hz +0,-0.2dB(定格出力時) 
           1.5〜300000Hz +0,-3.0dB(1W出力時) 
ダンピングファクター 80(8Ω負荷、40Hz)
定格入力/入力インピーダンス DISC1(Head Amp=OFF)=2.5mV/100、47k、82k、150kΩ
DISC1(Head Amp=ON)=0.125mV/100Ω
DISC2(Head Amp=OFF)=2.5mV/47kΩ
DISC2(Head Amp=ON)=0.125mV/100Ω
High Level Input=160mV/47kΩ
Main Input=1.3V/47kΩ
DISC最大入力(歪率0.005%、1000Hz) Head Amp OFF=300mVrms
Head Amp ON=15mVrms
定格出力/出力インピーダンス Pre Output=1.3V/200Ω
Tape Rec Output=160mV/200Ω(DISCの場合)
Headphones=0.32V/適合インピーダンス4〜32Ω
ゲイン Main Input→Output=27.8dB
High Level Input→Pre Output=18.4dB
DISC Input(Head Amp=OFF)→Tape Rec Output=36dB
DISC Input(Head Amp=ON)→Tape Rec Output=62dB
S/N / 入力換算雑音
(入力ショート、IHF-Aカーブ、定格入力時)
Main Input=115dB/-112dBV
High Level Input=100dB/-116dBV
DISC Input(Head Amp=OFF)=86dB/-138dBV
DISC Input(Head Amp=ON)=72dB/-150dBV
音量調整連動誤差 1dB以内
トーンコントロール
 10ステップコントロール。
 ターンオーバー・ポイント
  低音=200,500Hz、
  高音=2kHz,7kHz 
低音。
  500Hz=±10dB(100Hz)、200Hz=±10dB(50Hz)、2dBステップ。
高音。
  2kHz=±10dB(10kHz)、7kHz=±10dB(50kHz)、2dBステップ。
ラウドネスコンペンセーター COMP1=+6dB(50Hz)
COMP2=+9dB(50Hz)
COMP3=+10dB(50Hz)、+4dB(15kHz)、+6dB(20kHz)。
(ボリュームコントロール、-30dBにて)
サブソニックフィルター 17Hz、-12dB/oct
アッテネーター -20dB
パワーメーター 対数圧縮型ピークレベル指示、 dB及び8Ω負荷時の出力直読
負荷インピーダンス 4〜16Ω
使用半導体 113Tr、18FET、2IC、39Di
電源 100V、117V、220V、240V/50Hz、60Hz
消費電力 無入力時=100W
8Ω負荷定格出力時=490W
外形寸法 幅445×高さ160(脚含む)×奥行370mm
重量 20kg
価格/発売日 ¥250,000 /1978年
別売 ウッドキャビネット A-8=\15,000
                                e303_22v
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