QUAD 33 修理記録
到着   完成  
寸評
 このAMPは電源が±8Vを使用。
 よって、出力は0.5Vが最適です。それ以上は飽和に近づき、急激に歪みが増します。
A.修理前の状況
  • 古い機種になりますが、修理+オーバーホールを希望します。
    片チャンネルから音がでない等


B. 原因

  • 各部経年劣化。

C. 修理状況
  • 全電解コンデンサー交換。
    全OP−AMP交換。
    全RCA端子交換。
    全IC交換


D. 使用部品
  • 電解コンデンサー                          22個。
    OP−AMP                              13個。
    IC                                     9個。
    抵抗                                   2個。
    フイルムコンデンサー                        1個。
    テフロン絶縁製RCA端子                   7組14個。



E. 調整・測定

F. 上位測定機器での調整・測定


G. 修理費  ,000円  オーバーホール修理

Y. ユーザー宅の設置状況

S. QUAD 33 の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 後左から見る
A15. 点検中 上から見る
A16. 点検中 ケースを取り、上から見る
A17. 点検中 ケース・トランスシールドを取り、上から見る
A21. 点検中 下前から見る
A22. 点検中 下前左から見る
A23. 点検中 下後から見る
A24. 点検中 下後右から見る
A25. 点検中 下から見る
A26. 点検中 ケースを取り、下から見る
A27. 点検中 ケース・電源シールドを取り、下から見る
A31. 点検中 入出力RCA端子
A32. 点検中 入出力RCA端子郡。 テフロン絶縁RCA端子に交換。
A33. 点検中 交換するテフロン絶縁製RCA端子。 中心電極は円筒状で4つ割方式。
A34. 点検中 WBT製RCA端子WBT−0201。 さらに複雑な構造で「カチ」と差し込み感を与える。
A35. 点検中 最近の「RCAプラグ」の中心電極は2割になっているので接触不良が起きにくい。
A41. 点検中 3Pインレット
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C11. 修理前 電源
C12. 修理後  電源 OP−AMP1個、電解コンデンサー3個交換
C13. 完成電源基板、 洗浄後防湿材を塗る。
C14. 修理前  電源基板裏
C15. 修理(半田補正)後 電源基板裏、 全半田やり直し。フイルムコンデンサー1個追加
C16. 完成電源基板裏、 洗浄後防湿材を塗る。
C21. 修理前  コントロール基板
C22. 修理後 コントロール基板 OP−AMP個6個、電解コンデンサー6個、IC2個交換。
C23. 完成コントロール基板、 洗浄後防湿材を塗る。
C24. 修理前  コントロール基板裏
C25. 修理(半田補正)後 コントロール基板裏、 全半田やり直し。
C26. 完成コントロール基板裏、 洗浄後防湿材を塗る。
C31. 修理前  入力AMP基板
C32. 修理後  入力AMP基板 OP−AMP6個、電解コンデンサー13個、IC3個交換。
C33. 完成入力AMP基板、 洗浄後防湿材を塗る。
C34. 修理前  入力AMP基板裏
C35. 修理(半田補正)後、 全半田やり直し。
C36. 完成入力AMP基板裏、 洗浄後防湿材を塗る。
C41. 修理前  MM入力AMP基板
C42. 修理後  MM入力AMP基板、 RCA端子交換。
C43. 完成MM入力AMP基板、 洗浄後防湿材を塗る。
C44. 修理前  MM入力AMP基板裏
C45. 修理(半田補正)後  MM入力AMP基板裏、 全半田やり直し。
C46. 完成MM入力AMP基板裏、 洗浄後防湿材を塗る。
C51. 修理前 制御基板。
C52. 修理後 制御基板。電解コンデンサ−1個、IC4個交換。
C53. 完成制御基板、 洗浄後防湿材を塗る。
C54. 修理前 制御基板裏。
C55. 修理(半田補正)後 制御基板裏、 全半田やり直し。
C56. 完成制御基板裏、 洗浄後防湿材を塗る。
C61. 修理前  LED表示基板
C62. 修理前  LED表示基板裏
C63. 修理(半田補正)後  LED表示基板裏、 全半田やり直し。
C64. 完成LED表示基板裏、 洗浄後防湿材を塗る。
C71. 修理中  バランスVRを取り外す。
C72. 修理(清掃)前  バランスVRを解体。
C73. 修理(清掃)後  バランスVRを解体して清掃。
C81. 修理中  メインVR点検・清掃、カシメ構造なのでこれまで。
C82. 修理中  トーンVR(SW)点検・清掃、カシメ構造なのでこれまで。
C9. パネル洗浄中
CA1. 修理中  取出た基板。
CA2. 修理中  基板。電解コンデンサー22個,OP−AMP13個、IC9個交換
CA4. 修理中  取出た基板裏。
CA5. 修理(半田補正)後  基板裏、 全半田やり直し。フイルムコンデンサー1個追加。
CB1. 入出力RCA端子郡。
CB2. 入出力RCA端子郡。 テフロン絶縁RCA端子に交換。
CB3. 入出力RCA端子郡裏。しっかりと接着する。 
CC. 交換部品
CD1. 修理前 上から見る
CD2. 修理後 上から見る
CD3. 修理前 下から見る
CD4. 修理後 下から見る
CD5. 完成後裏から見る
E. 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E0. 出力、歪み調整・測定、電源電圧は100Vにて測定
    「見方」。
   上段中 右側出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
   よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E11. CD入力、50Hz、R側出力電圧0.4V、 0.0037%歪み。
                 L側出力電圧0.4V、 0.0036%歪み。
                「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E12. CD入力、100Hz、R側出力電圧0.4V、 0.0043%歪み。
                  L側出力電圧0.4V、 0.0043%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E12. CD入力、500Hz、R側出力電圧0.4V、 0.0063%歪み。
                  L側出力電圧0.4V、 0.0064%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E13. CD入力、1kHz、R側出力電圧0.4V、 0.0066%歪み。
                 L側出力電圧0.4V、 0.0067%歪み。
                「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E14. CD入力、5kHz、R側出力電圧0.4V、 0.0051%歪み。
                 L側出力電圧0.4V、 0.0051%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E15. CD入力、10kHz、R側出力電圧0.4V、 0.0044%歪み。
                  L側出力電圧0.4V、 0.0045%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E16. CD入力、50kHz、R側出力電圧0.4V、 0.0108%歪み。
                  L側出力電圧0.4V、 0.0103%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=400kHz。
E17. CD入力、100kHz、R側出力電圧0.0568V、 0.743%歪み。
                   L側出力電圧0.0581V、 0.610%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=400kHz。
                  フイルターが効いて来ます。
E21. Disk入力、50Hz、R側出力電圧0.4V、 0.0093%歪み。
                  L側出力電圧0.4V、 0.0089%歪み。
                「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. Disk入力、100Hz、R側出力電圧0.4V、 0.0092%歪み。
                   L側出力電圧0.4V、 0.0091%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. Disk入力、500Hz、R側出力電圧0.4V、 0.0224%歪み。
                   L側出力電圧0.4V、 0.0207%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E23. Disk入力、1kHz、R側出力電圧0.4V、 0.0197%歪み。
                  L側出力電圧0.4V、 0.0206%歪み。
                「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. Disk入力、5kHz、R側出力電圧0.4V、 0.0181%歪み。
                  L側出力電圧0.4V、 0.0152%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E25. Disk入力、10kHz、R側出力電圧0.4V、 0.0181%歪み。
                   L側出力電圧0.4V、 0.0189%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E26. Disk入力、50kHz、R側出力電圧0.4V、 0.078%歪み。
                   L側出力電圧0.4V、 0.075%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=400kHz。
F. 上位測定機器での調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
F0. 下のオーディオアナライザーVP−7732Aで自動測定。
F11. 入出力特性測定(CD入力)。 CD入力端子に150mVを入力。 出力=0.2V。VRはMax位置。
                                    左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色。 
F12. 入出力歪み測定。CD入力端子に150mVを入力。左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色。
F21. 入出力特性測定(CD入力)。 150mVを入力。 BASS LIFT=9dB。左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色。
F22. 入出力特性測定(CD入力)。 150mVを入力。 BASS LIFT=6dB。
F23. 入出力特性測定(CD入力)。 150mVを入力。 BASS LIFT=3dB。
F24. 入出力特性測定(CD入力)。 150mVを入力。 BASS STEP=100Hz。左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色。
F25. 入出力特性測定(CD入力)。 150mVを入力。 BASS STEP=170Hz。
F26. 入出力特性測定(CD入力)。 150mVを入力。 BASS STEP=300Hz。
F31. 入出力特性測定(CD入力)。 150mVを入力。 TILT=+3dB。左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色。
F32. 入出力特性測定(CD入力)。 150mVを入力。 TILT=+2dB。
F33. 入出力特性測定(CD入力)。 150mVを入力。 TILT=+1dB。左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色。
F34. 入出力特性測定(CD入力)。 150mVを入力。 TILT=−1dB。
F35. 入出力特性測定(CD入力)。 150mVを入力。 TILT=−2dB。
F36. 入出力特性測定(CD入力)。 150mVを入力。 TILT=−3dB。
F41. 入出力特性測定(CD入力)。 150mVを入力。 Filter=F1。左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色。
F41. 入出力特性測定(CD入力)。 150mVを入力。 Filter=F1+SL。
F42. 入出力特性測定(CD入力)。 150mVを入力。 Filter=F2。左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色。
F41. 入出力特性測定(CD入力)。 150mVを入力。 Filter=F2+SL。
F5. 入出力特性測定(Disk入力)。 1mVを入力。左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色。
F6. 24時間エージング。 左はDENON PRA−6000
Y. ユーザー宅の設置状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
Y1. 設置状況、 正面から見る。
S. QUAD 34 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 コントロールアンプ 34
入力感度/最大入力/負荷インピーダンス(1kHz) Disc=3mV/150mV/47kΩ,220pF
    0.1mV/5mV/100Ω,22nF
Radio=100mV/5V/100kΩ
Aux=500mV/25V/49kΩ
Tape play=300mV/15V/57kΩ
SN比(A補正入力負荷時) Disc=75dB(47kΩ)
    68dB(100Ω)
Radio=88dB
Aux、Tape play=87dB
出力レベル/ソースインピーダンス Tape録音=100mV/2.2kΩ
パワーアンプ=0.5V/830Ω
歪率 すべての入力で最悪のとき0.05%
残留ノイズ -105dB(Aカーブ・ボリューム最小)
周波数特性 ディスク以外=±0.3dB
ディスク=±0.5dB
電源入力 100〜130V、200〜250V、50-60Hz
外形寸法 幅321x高さ103x奥行207mm
重量 3.2kg
価格 1982年11月発売、¥195,000(1986年頃)
別売=ウッドケース 34/FM4共通スリーブ(¥19,500)
外形寸法 幅342x高さ84x奥行198mm
板厚 10mm
別売MCモジュール(3タイプ)44用=各¥18,000(1986年頃) 34用=各¥13,000(1986年頃)
タイプ 入力感度 負荷(抵抗/容量) 適応ブランド
44用 Aタイプ 0.3mV 470Ω/22nF EMT、Audio-Technica、Dynavector、
Sony、Victor、Yamaha、Denon
Aタイプ
(1986年頃)
0.2mV 100Ω/22nF Ortofon(MC10-Sup、MC20-Sup、SPU)
Denon、FR、Dynavector
Sony、Yamaha、AET
Bタイプ 0.1mV 100Ω/68nF Ortofon(MCシリーズ)
Audio-Technica(AT-1000MC)
Nagaoka、Denon(DL1000A)
Grantz(GMC-55)
Bタイプ
(1986年頃)
0.1mV 100Ω/22nF Ortofon(MCシリーズ)
Nagaoka
Cタイプ 0.3mV 100Ω/68nF Ortofon(SPU、MC10Super)、Coral、
Entre、FR(7f・PMC-3)、Nakamichi、
Supex、Grantz(GMC-10E)
Cタイプ
(1986年頃)
0.4mV 100Ω/22nF Audio-Technica
Supex、Coral
Dタイプ 0.1mV 470Ω/22nF FR(Iシリーズ)、Technics
Goldbug
34用 Aタイプ 0.2mV 100Ω/22nF Ortofon(SPU、MC10Super)
EMT、デンオン(DL1000A除く)
ダイナベクター、ソニー
ビクター、ヤマハ、FR
テクニクス(EPC-310MC)
Bタイプ 0.1mV 100Ω/22nF Ortofon(MCシリーズ)
デンオン(DL-1000A)
テクニカ(AT-1000MC)
アントレー、ナガオカ
テクニクス(EPC-305MC)
Cタイプ 0.4mV 100Ω/22nF テクニカ(AT-1000MC除く)
トーレンス(MCH-2)
スペックス(SD-900E、SDX-1000)
ソニー(XL-88)
                        qua33
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