McIntosh C29 修理記録
平成15年6月11日到着  8月15日完成
A. 修理前の状況
  • YAHOOオークションで数ヶ月前に入手したものですが、 3週間ほど前に突然音が出なくなりました。
    その前日までは普通に鳴ってました。
    入力セレクターのFM,AUX1,AUX2どれも出ません。
    ボリュームを上げるとかすかに鳴っています。

B. 原因
  • 経年変化による劣化。

C. 修理状況
  • TR(トランジスタ−)交換。
    電解コンデンサー交換。
    配線手直し、補強。
    経年劣化による各部ハンダ補正。
    出力遅延装置修理。

D.使用部品
  • TR(トランジスタ−)         2個。
    電解コンデンサ−         40個ミューズ使用。
    電球。

E. 調整・測定

F. 上位測定器による 調整・測定

F.修理費 
 98,000円   オーバーホール修理

S. McIntosh C29 の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況
A1. 修理前 上から見る 後ろRCA端子の所が凹んでいる
A2. 修理前 下から見る
C. 修理状況
C1A. 修理前 MIC・RCA端子付近が凹んで(陥没)いる
C1B. 修理前 1列目MIC・RCA端子付近が凹んで(陥没)いる
C1C. 修理後 1列目MIC・RCA端子付近
C1D. 修理前 2列目MIC・RCA端子付近が凹んで(陥没)いる
C1E. 修理後 2列目MIC・RCA端子付近
C2A. 修理前 メイン基盤
C2B. 修理後 メイン基盤  電解コンデンサ−23個交換 
C2C. 修理前 メイン基盤裏
C2D. 修理(半田補正)後  メイン基盤裏。 半田を全部やり直す。
C3A. 修理前 AUX等入力端子基板
C3B. 修理中 AUX等入力端子基板を取り出す
C3C. 修理後 AUX等入力端子基板 電解コンデンサー6個交換
C3D. 修理(半田補正)後 AUX等入力端子基板。 半田を全部やり直す。
C4A. 修理前 SW基盤
C4B. 修理後 SW基盤 電解コンデンサー8個交換
C4C. 修理前 SW基盤裏
C4C1. 修理前 SW基盤裏 半田不良場所の拡大
                                         ↑↑       ↑↑      ↑↑
C4D. 修理(半田補正)後 SW基盤裏。 半田を全部やり直す。
C5A. 修理前 BASSコントロール基盤
C5B. 修理後 BASSコントロール基盤 電解コンデンサー2個交換
C5C. 修理前 BASSコントロール基盤裏
C5D. 修理(半田補正)後 BASSコントロール基盤裏。 半田を全部やり直す。
C6. 修理前 TREBLコントロール基盤
C6B. 修理(半田補正)後 TREBLコントロール基盤
C6C. 修理前 TREBLコントロール基盤裏
C6D. 修理修理(半田補正)後 TREBLコントロール基盤裏。 半田を全部やり直す。
C7A. 修理前 OUTPUT−VR基盤裏
C7B. 修理修理(半田補正)後 OUTPUT−VR基盤裏。 半田を全部やり直す。
C7C. 修理前 LINEOUTPUT−VR基盤裏
C7D. 修理修理(半田補正)後 LINEOUTPUT−VR基盤裏。 半田を全部やり直す。
C8A. 修理前 遅延基盤
C8B. 修理後 遅延基盤 電解コンデンサー交換
C8C. 修理前 遅延基盤裏
C8D. 修理(半田補正)後  遅延基盤裏。 半田を全部やり直す。
C9A. メインVRの解体・清掃、この様に「カシメ」てあるのでこれまで
C9B. メインVRの解体・清掃 シャフトを上にして、軸に接点復活剤が流入しない様にする、周りには「ボロ布」で囲う
C9C. バランスVRの解体・清掃 シャフトを上にして、軸に接点復活剤が流入しない様にする、周りには「ボロ布」で囲う
CAA. 出力遅延リレー修理 何とサミスター+電球を使用!!
                   こんな考えは、「稟議社会の日本国」 の中では、到底思いつかないだろうな?
CBA. 修理前 上から見る
CBB. 修理後 上から見る
CBC. 修理前 下から見る
CBD. 修理後 下から見る
CC. 交換部品
E. 調整
E1. 歪み測定・調整
E2A. 出力=0.5V。 0.03%歪み率 AUX入力 1000HZ。
E2B. 出力=0.5V。 0.03%歪み率 AUX入力 400HZ。
E2C. 出力=0.5V。 0.05%歪み率 MM入力 1000HZ。
E2D. 出力=0.5V。 0.06%歪み率 MM入力 400HZ。
E3. 完成 24時間エージング
F. 上位測定器による 調整・測定
F0. 下のオーディオアナライザーVP−7732Aで自動測定。
    「電源電圧は50HZ 100V」
F21. 入出力特性 AUX入力100mV。 薄色=L。 濃い色=R。
F22. 歪み率特性 AUX入力100mV。 薄色=L。 濃い色=R。
F23. 入出力特性 MM入力1mV。 薄色=L。 濃い色=R。
F24. 歪み率特性 MM入力1mV。 薄色=L。 濃い色=R。 逆RIAAフイルターが無いので参考程度
S.McIntosh C29 の仕様(マニアル・カタログより) 
型式 C29 ステレオプリアンプ
周波数特性 20Hz〜20kHz +0 -0.5dB
歪率 0.02%以下(20Hz〜20kHz、定格出力時)
入力感度/インピーダンス Phono1、2= 2mV(1kHz)/47kΩ(65pF)
AUX、Tuner、Tape1、2= 0.25V/250kΩ
MIC= 2.5mV/500kΩ
ハム及びノイズ AUX、Tuner、Tape1、2= IHF 100dB、90dB(聴感補正無し)
Phono1、2= IHF 90dB、80dB(10mV入力時)
出力レベル/インピーダンス Main出力= 2.5V/10kΩ(定格入力時)
Tape出力= 0.25V/10kΩ(定格入力時)
Headphone、Line出力= 0.75V(8Ω)、2.5V/600Ω
LF-HFフィルター 50Hz以下、7kHz以上(12dB/oct)
電圧増幅度(dB)
入力 Main Tape Headphone、Line
AUX、Tuner、Tape1、2 20dB 0dB 30dB
Phono1、2 62dB 42dB 72dB
MIC 60dB 40dB 70dB
使用半導体 トランジスタ=2個、IC=9個、シリコンダイオード=11個、LED=8個、SCR=1個、LDR=1個
Bassコントロール +20dB〜-20dB(20Hz)、11段切換
Trebleコントロール +18dB〜-18dB(20kHz)、11段切換
Volumeコントロール 0dB〜-70dB、連続可変
電源 AC120V、50Hz/60Hz
消費電力 45W
外形寸法 本体=幅375×高さ122×奥行330mm
重量 8.6kg
                                          C-29-u vw1k
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