Mark Levinson No.26SL(BASIC). 修理記録
 2024/11/1.持込   完成
A. 修理前の状況
  • 2023年1月に(株)ハイファイ堂秋葉原店でメンテナンス後の中古プリアンプ マークレビンソンNO.26SL(BASIC)を購入。
    修理(整備)内容は「劣化部品交換、コンデンサー液漏れにより基盤の一部が腐食しており、クリーニング、補修」とありました。
  • 現在の症状。
     1、CD→DAC→26SL→パワーアンプの順で電源を入れます。
       パワーアンプの電源を入れたあと、5から20秒程度経過して、
       左(のみ)のスピーカーから爆竹を鳴らしたような大きな破裂音(バーン)が鳴ります。
       びっくりします。
    2、破裂音の鳴りかた(確認した詳細)。
      @.上記1で破裂音が生じてから、60秒以内に再び破裂音が1回生じたことがありました。
      A.毎日電源を入れると破裂音は生じないことが多いこと。
      B.2日から3日程度電源を入れず、その後電源を入れたとき、破裂音が生じることが多いこと。
      C.破裂音が生じる前に左スピーカーから「ザワザワザワザワ」と言う雑音がしてから、
         破裂音が生じたことがありました。
      D.破裂音が生じてからの音楽再生中は破裂音は生じない。
      E.電源をオフにしてから短時間(電源オフ直後から1から5、6時間程度)の再始動では、破裂音は生じない。
      F.パワーアンプ及び接続ケーブル(RCA及びXLR)を交換しても、破裂音は生じること。
         →26SL以外のプリアンプでは破裂音は生じないこと。
    3、破裂音以外の症状。
      1、 0°⇔180°の反転スイッチを回すと両方のスピーカーから「ガリ」音が生じること。
      2、 バランスツマミ(右のみ)をを回したり、押したときに「ジリジリ」というノイズが生じること。
    安心して音楽が楽しめるよう貴社に修理を依頼したいと考えてメールを送らせていただきました。
    どうぞよろしくお願いします。

B. 原因・現状
  • 各部経年変化。
    修理履歴あり。

C. 修理状況
  • 電解コンデンサー交換。
    半固定VR交換。
    1部抵抗交換。
    1部TR(トランジスター)交換。
    1部フイルムコンデンサー追加・交換。
    1部FET(電界効果トランジスター)交換。



D.使用部品
  • オーディオ用電解コンデンサー   個(ニチコン・ミューズ使用)。
    半固定VR                個。
    抵抗                    個。
    フイルムコンデンサー         個。
    TR(トランジスター)         個。
    FET(電界効果トランジスター)   個。

E. 調整・測定

F. 上位測定器による 調整・測定

F.修理費         ,000円。  オ−バ−ホ−ル修理。

Y. ユーザー宅の設置状況

S. Mark Levinson No.26SL(BASIC) の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る。
A12. 点検中 前右から見る。
A13. 点検中 後から見る。
A14. 点検中 後左から見る。
A15. 点検中 上から見る。
A16. 点検中 上蓋を取り、上から見る。
A21. 点検中 下前から見る
A22. 点検中 下前左から見る
A23. 点検中 下後から見る
A24. 点検中 下後右から見る
A25. 点検中 下から見る。
A26. 点検中 下蓋を外し、下から見る。
A51. 電源部点検中 前から見る。
A52. 電源部点検中 前右から見る。
A53. 電源部点検中 後から見る。
A54. 電源部点検中 後左から見る。
A55. 電源部点検中 上から見る。
A56. 電源部点検中 上蓋を取り、上から見る。
A61. 電源部点検中 下前から見る
A62. 電源部点検中 下前左から見る
A63. 電源部点検中 下後から見る
A64. 電源部点検中 下後右から見る
A65. 電源部点検中 下から見る。
A66. 電源部点検中 下から見る。銘板。
A67. 電源部点検中 下蓋を取り、下から見る。
A71. 点検中 接続ケーブル、レモピン4本。
A81. 点検中 修理伝票。
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C11. 修理中 右側アナログAMP部。 白いリボンケーブル3本はテフロン絶縁銀線。
C12. 修理中 右側アナログAMP部。 取り付けビス無。
C21. 修理中 右側アナログAMP入力基板。電解コンデンサーが交換されている。
C212. 修理中 右側アナログAMP入力基板。肝心のヒビ入り電解コンデンサーが交換されていない。
C22. 修理中 右側アナログAMP入力基板裏。
C31. 修理中 右側アナログAMP基板。
C32. 修理中 右側アナログAMP基板裏。
C322. 修理中 右側アナログAMP基板裏。2個の止めスタッドビスが割れている。
C33. 修理中 右側アナログAMP基板のモジュール。今回も取り出す。
C34. 修理中 右側アナログAMP基板のモジュール裏。今回も取り出す。
C41. 修理中 左側アナログAMP部。 白いリボンケーブル3本はテフロン絶縁銀線。
C42. 修理中 左側アナログAMP入力基板。
C43. 修理中 左側アナログAMP入力基板裏。
C44. 修理中 左側アナログAMP基板。
C45. 修理中 左側アナログAMP基板裏。
E. 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
    「見方」。
   上段中 右側(XLR)出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側(XLR)出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   本体上のCDプレヤー光出力を入力、出力はRCA端子にて測定。
          測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E11. AUX_50Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.00929%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.00911%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E12. AUX_100Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.00925%歪み。
                   L側出力電圧=2V、 0.00908%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E13. AUX_500Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.00883%歪み。
                   L側出力電圧=2V、 0.00827%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E14. AUX_1kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.00879%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.00819%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E15. AUX_5kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.00936%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.00974%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E16. AUX_10kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.01159%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.01161%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E17. AUX_50kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.01460%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.01466%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=125kHz、右=500kHz。
E18. AUX_100kHz入力、R側出力電圧=0.888V、 0.020%歪み。
                   L側出力電圧=0.891V、 0.021%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=125kHz、右=500kHz。
F. 上位測定器による 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
F0. 下のオーディオアナライザーVP−7732Aで自動測定
F11. 入出力特性測定(AUX入力)
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax。
        平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F12. 歪み率特性測定(AUX入力)
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax。
        左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F13. 入出力特性測定(AUX入力) BASS & TREBLE 最大
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax。左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F14. 入出力特性測定(AUX入力) BASS & TREBLE 最小
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax。 左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F15. 入出力特性測定(AUX入力) LowFilter & HighFilter ON
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax。 左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
Y. ユーザー宅の設置状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
Y1. 設置状況、 全体を見る。
S. Mark Levinson No.26SL(BASIC) の仕様(マニアル・カタログより)
型式 テレオプリアンプ No.26SL(BASIC)
構成 デュアル・モノラル構成
利得 フォノアンプ MM=38dB、44dB
フォノアンプ MC=58dB、64dB
Unbalance=6dB、12dB、18dB
Balance=12dB、18dB、24dB
入力インピーダンス フォノアンプ MM=47kΩ(切替可変)
フォノアンプ MC=825Ω(切替可変)
ラインアンプ=14kΩ
最大出力 フォノアンプ=6V(Tape out)
ラインアンプ=6V(Main out)
特殊機能 アブソリュートフェイズ・コントロールスイッチ
テープ出力ディフィートスイッチ
入力 5系統(LEMO)
出力 4系統(LEMO)
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 50W
外形寸法 本体=幅444.5x高さ78.5x奥行333.4mm
電源部=幅193.0x高さ78.5x奥行333.4mm
重量 本体=4.5kg
電源部=3.6kg
価格 ¥1,600,000(1991年5月発売)
¥1,800,000(バランス入力カード装備)
¥1,850,000(MMフォノカード装備)
¥1,850,000(MCフォノカード装備)
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