Sansui AU−9500.   4台目修理記録 
14年1月17日到着  3月23日完成
A. 修理前の状況
  かなり状態が酷いので、部品取りを1台入手し、良い物を選別して使用する。

B. 原因
 経年変化、及び雨に当たった形跡有り

C. 修理状況
 下記参照
 配線手直し、補強
 経年劣化による各部ハンダ補正

D. 使用部品
 部品取りを1台

E. 修理費   48,000円    通常修理。

1. SP接続用リレーの交換、左端が交換した古い物、及び基板の半田補正
2. 修理前のドライブ基板
3. 修理後のドライブ基板、FET(電界トランジスター)、TR(トランジスター)、半固定VR交換
  下の4個のキャンタイプTR(トランジスター)も交換し、シリコングリスを塗布し取り付ける
4. 修理前のドライブ基板裏、手付け半田でも経年変化には勝てない
5. 半田補正後(やり直し)後のドライブ基板、光っているところ、丸く盛り上がっている所が補正した場所
6. 終段TR(トランジスター)を外した所、シリコングリスが殆ど無い
7. シリコングリスを塗り取り付けた終段TR(トランジスター)
8. コントロールAMP基板/フラットAMP基板、VR(ボリューム)、SWの清掃のため解体する
9. 真っ黒なSWも、磨けば、ご覧の様に綺麗になります
10. フラットAMP基板修理、全TR(トランジスター)/FET(電界トランジスター)交換
11. パネル、ツマミ清掃
12. EC(イコライザー)AMP修理、全TR(トランジスター)/FET(電界トランジスター)交換
13. 出力測定
14. 出力26V=85W 歪み率0.08% 400HZ
15. 出力26V=85W 歪み率0.08% 1000HZ
16. 完成、上から見る
17. 完成、下から見る
18. 完成
S. SANSUI AU−9500 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 プリメインアンプ AU-9500 
定格出力 ミュージックパワー(IHF)=260W(4Ω、1kHz).
実効出力(片ch動作)=85W/85W(8Ω、1kHz).
実効出力(両ch動作)=80W+80W(8Ω、1kHz).
連続実効出力(両ch動作、定格歪率8Ω、20Hz〜20kHz)=75W+75W
全高調波歪率(定格出力) 0.1%以下
混変調歪率 0.1%以下(定格出力、70Hz=7kHz=4:1、SMPTE)
パワーバンドウィズ(IHF) 5Hz〜40kHz
周波数特性 3Hz〜80kHz、+0 -1dB(メインアンプ、1W出力時)
ダンピングファクター 50(8Ω)
入力感度/入力インピーダンス(1kHz) Phono1=2.5mV/50kΩ.
Phono2=2.5mV/30kΩ、50kΩ、100kΩ.
(最大許容入力 300mV、全高調波歪率 0.5%以下).
MIC=2.5mV/50kΩ.
Tuner、AUX(レベル調整可能)=100mV/50kΩ.
Tape Monitor1、2(PIN)(レベル調整可能)=100mV/50kΩ.
Tape Monitor2(DIN)=100mV/50kΩ.
4ch、N.R.Adaptor=100mV/50kΩ.
出力電圧/出力インピーダンス Tape Rec1、2(PIN)=100mV/1.5kΩ.
Tape Rec2(DIN)=30mV/70kΩ.
4ch、N.R.Adaptor=100mV/1.5kΩ.
プリアンプ(定格出力)=0.8V/1.5kΩ.
[最大出力、全高調波歪率 0.5%以下]:4.5V.
クロストーク(定格出力 1kHz) Phono1、2=50dB以上
ハム及びノイズ(IHF) Phono1、2=75dB以上.
Tuner、AUX=85dB以上.
メインアンプ=100dB以上.
トーンコントロール Bass(Defeat、150Hz、300Hz、600Hz)=±15dB(20Hz)、3dBステップ.
Midrange(Defeat、750Hz、1.5kHz、3kHz)=±5dB(1.5kHz)、1dBステップ.
Treble(Defeat、6kHz、3.5kHz、2kHz)=±15dB(20kHz)、3dBステップ.
ラウドネス(ボリューム -30dB) 50Hz:+10dB.
10kHz:+8dB.
ロー・フィルター 25Hz、50Hz:-3dB(12dB/oct).
ハイ・フィルター 12kHz、6kHz:-3dB(12dB/oct).
使用半導体 トランジスタ:58
FET:2
ダイオード:37
定格消費電力 205W(最大550VA)
外形寸法 幅500×高さ140×奥行347mm
重量 23.3kg
価格 123,000円(1972年10月発売当時).
135,000円(1975年頃). 
特色。
  • チャンネル独立電源供給方式を採用 小出力から75W+75Wまで,20Hzから20kHzにわたって 0.1%以下の低歪率を実現
  • 全帯域にわたって低歪率(0.1%以下)を保証
  • 高安定度を可能にした左右チャンネル独立電源供給方式
  • パラレル・プッシュプル回路による低歪率,大出力のパワー段
  • 正確な過渡応答。
  • 透明で高品位な音質。
  • 許容入力300mV(1kHz,THD0.5%以下)の広ダイナミックレンジ
  • カレントリミッター,リレー,ヒューズによる大出力アンプにふさわしい完ぺきな保護回路
  • ロータリー・スイッチ式の本格的トリプル・トーン・コントロール(T.T.C.)
  • 上昇,下降点の変えられるトーン・セレクター
  • 2段切換のハイ・フィルター,ロー・フィルター
  • テープリプリントも自由自在
  • 4チャンネル時代に対処した4CHアダプター回路
  • ノイズ・リダクション(N.R.)アダプター  接続回路
  • スピーカーシステムは3系統接続可能
  • 3段にインピーダンスの切替え可能のPHONO-2端子
  • プリ,メインアンプ部は,単独使用可能
  • ミューティングスイッチ
                       9500-4i
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