Sansui AU−D907 Limited. 8台目修理記録
 平成15年4月29日到着   9月6日完了
  • A. 修理前の状況
       稼動20分程度でpurotectorが働いて音が出なくなります。(電源ランプの点滅状態)
       電源を再投入しても,稼動時間が短くなって行き,終いには全く音が出なくなります。

  • B. 原因
       各部劣化
       初段FET(電界効果トランジスター)劣化

  • C. 修理状況
       SP接続リレー交換
       各初段FET(電界効果トランジスター)交換
       電解コンデンサー交換(ミューズ使用)
       配線手直し、補強
       各部、半田補正

  • D. 使用部品
       半固定VR                     8個
       FET(電界効果トランジスター)                         6個
       電解コンデンサー               79?個(ミューズ使用)
       SP接続リレー                   2個
       TR(トランジスター)                4個

  • E. 測定・調整

  • F. 修理費       88,000円    オーバーホール修理。
     
  • S. Sansui AU−D907 Limited の仕様(カタログ・マニアルより)
A. 修理前の状況
A−1. 修理前 上から 707より、多くの電解コンデンサーが使われている、容量も大きい
A−2. 修理前 下から
A−3. 修理中 交換されている終段TR(トランジスター) 3列上、4列下
A−4. 修理中 メインAMPの入力コネクターも取り除かれ半田付けされている
C. 修理状況
C−1A. 修理前 メイン・ドライブAMP基板
C−1B. 修理後 メイン・ドライブAMP基板 初段FET(電界効果トランジスター)2個、半固定VR4個、電解コンデンサー20個交換
C−1C. 修理前 メイン・ドライブAMP基板裏
C−1C−1. 修理中 メイン・ドライブAMP基板裏 半田不良箇所
C−1C−2. 修理中 メイン・ドライブAMP基板裏 半田のりの悪いところ
C−1D. 修理(半田補正)後 メイン・ドライブAMP基板裏 全ての半田をやり直す
C−2.パネルを取り、修理中
C−2A. 修理前 FLAT−AMP基板
C−2B. 修理後 FLAT−AMP基板 FET(電界効果トランジスター)2個、半固定VR2個、電解コンデンサー12個交換
C−2C. 修理前 FLAT−AMP基板裏 
C−2D. 修理(半田補正)後 FLAT−AMP基板裏  全ての半田をやり直す
C−2E. 修理前 CONTROL基板裏
C−2F. 修理(半田補正)後 CONTROL基板裏  全ての半田をやり直す
C−2G. 修理前 TapePlaySW基板 TapeCopySW基板裏
C−2H. 修理(半田補正)後  TapePlaySW基板 TapeCopySW基板裏 全ての半田をやり直す
C−2I. 修理前 TapeCopySW基板  TapePlaySW基板裏 
C−2J. 修理(半田補正)後 TapeCopySW基板  TapePlaySW基板裏  全ての半田をやり直す
C−2K. 修理前 TONE−SW基板
C−2L. 修理前 TONE−SW基板裏
C−2M. 修理(半田補正)後 TONE−SW基板裏  全ての半田をやり直す
C−2N. 修理前 TONE−VR基板
C−2O. 修理前 TONE−VR基板裏
C−2P. 修理(半田補正)後 TONE−VR基板裏  全ての半田をやり直す
C−3A. 修理前 電源整流基板
C−3B. 修理後 電源整流基板 電解コンデンサー12個交換
C−3C. 修理前 電源整流基板裏
C−3D. 修理(半田補正)後 電源整流+プロテクト基板裏  全ての半田をやり直す
C−3D. 修理前 電源整流基板2
C−3E. 修理後 電源整流基板2 電解コンデンサー8個交換
C−3F. 修理前 電源整流基板2裏
C−3F−1. 修理中 電源整流基板2  半田不良箇所
C−3G. 修理(半田補正)後 電源整流基板2裏  全ての半田をやり直す
C−4A. 修理後 RCA端子基板
C−4B. 修理前 RCA端子基板裏
C−4C. 修理(半田補正)後 RCA端子基板裏  全ての半田をやり直す
C−5A. 修理前 プリメインRCA端子
C−5B. 修理後 プリメインRCA端子 高価なBPに変更したので「2個→1個」
C−5C. 修理前 プリメインRCA端子裏
C−5D. 修理(半田補正)後 プリメインRCA端子裏 太いケーブルを付けるのでRCA端子は十分に半田盛る
C−6A. 修理前 EQ基板
C−6B. 修理後 EQ基板 初段FET(電界効果トランジスター)2個、半固定VR2個、電解コンデンサー20個交換
C−6C. 修理前 EQ基板裏
C−6C−1. 修理前 EQ基板裏 半田不良箇所
C−6D. 修理(半田補正)後 EQ基板裏  全ての半田をやり直す
C−6E. 修理中 EQ基板の入力切り替えSW、右半分は清掃した所
           タバコの脂?又は接点復活材の使用か? 接点から黄色くなった洗浄剤が出てくる
C−7A. 修理前 MC基板
C−7B. 修理後 MC基板 電解コンデンサー8個、半固定VR6個交換
C−7C. 修理前 MC基板裏
C−7D. 修理(半田補正)後 MC基板裏  全ての半田をやり直す
C−8A. 修理前 SP接続リレー・プロテクト基板
C−8B. 修理後 SP接続リレー・プロテクト基板 SP接続リレー2個、電解コンデンサー6個交換
C−8C. 修理前 SP接続リレー・プロテクト基板裏
C−8D. 修理(半田補正)後 SP接続リレー・プロテクト基板裏  全ての半田をやり直す
C−8E. 修理後 フューズ基板
C−8F. 修理前 フューズ基板裏
C−8G. 修理後 フューズ基板裏
C−9. パネル清掃
C−AA. 修理前 上から
C−9B. 修理後 上から
C−9C. 修理前 下から
C−9D. 修理後 下から
C−AA. 修理後 交換部品
C−AB. 修理後 交換部品 半固定VR これを回せば直ぐに接触不良になる
E. 測定・調整
E−1. 出力/歪み率測定・調整
E−2A. 出力/歪み率測定・調整  出力=28V=98W 歪み率0.03% at=1000HZ AUX端子入力
E−2B. 出力/歪み率測定・調整  出力=28V=98W 歪み率0.03% at=400HZ AUX端子入力
E−3A. 出力/歪み率測定・調整  出力=28V=98W 歪み率0.03% at=1000HZ MM端子入力
E−3B. 出力/歪み率測定・調整  出力=28V=98W 歪み率0.03% at=400HZ MM端子入力
E−4A. 出力/歪み率測定・調整  出力=28V=98W 歪み率0.05% at=1000HZ MC端子入力
E−4B. 出力/歪み率測定・調整  出力=28V=98W 歪み率0.05% at=400HZ MC端子入力
E−4. 24時間エージング。
S. Sansui AU−D907 Limited の仕様(カタログ・マニアルより) 
型式 ワイドレンジDCプリメインアンプ AU−D907 Limited
パワーアンプ部
実効出力 100W+100W(8Ω、10Hz〜20kHz、THD 0.008%)
100W+100W(8Ω、1kHz、THD 0.003%)
全高調波歪率 0.008%以下(10Hz〜20kHz、実効出力時、8Ω)
混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1) 0.008%以下
出力帯域幅 3Hz〜70kHz(IHF、両ch動作、THD0.02%、8Ω)
ダンピングファクター 100(IHF、両ch動作、1kHz、8Ω)
周波数特性(1W) DC〜500kHz +0 -3dB
入力感度/インピーダンス(1kHz) 1V/47kΩ
SN比 125dB以上(IHF、Aネットワーク、ショートサーキット)
チャンネルセパレーション 95dB以上(IHF、1kHz)
ライズタイム 0.5μsec
スルーレイト(8Ω) ±200V/μsec
インサイドスルーレイト(8Ω) ±300V/μsec
TIM歪(SAWTOOTH法、8Ω) 0.001%以下(LPF、100KHz)
エンベロープ歪(8Ω) 0.001%以下
プリアンプ部
入力感度/インピーダンス(1kHz) Phono-1 MM=2.5mV/47kΩ
Phono-1 MC=0.1mV/10Ω
Phono-2 MM=2.5mV/47kΩ
AUX、Tuner、Tape Play 1、2=150mV/30kΩ
MC適合インピーダンス 100Ω以下
Phono最大許容入力(1kHz) Phono MM(THD 0.01%)=350mV
Phono MC(THD 0.03%)=30mV
出力電圧(1kHz) Tape Rec 1、2(PIN)=150mV(47kΩ時)
Pre Out=1V(47kΩ時)
Max Pre Out(THD 0.05%)=4V(47kΩ時)
出力インピーダンス(1kHz) Tape Rec 1、2=600Ω以下
全高調波歪率 Phono MC(1kHz、6V)=0.005%以下
Phono MM(20Hz〜20kHz、6V)=0.005%以下
AUX、Tuner、Tape Play 1、2(20Hz〜20kHz、1V)=0.005%以下
混変調歪率(60Hz=7kHz=4:1) AUX、Tuner、Tape Play 1、2(1V)=0.005%以下
周波数特性 RIAA偏差(Phono 1、2、20Hz〜20kHz)=±0.2dB
AUX、Tuner、Tape Play 1、2=5Hz〜100kHz、+0 -1dB
SN比(IHF、Aネットワーク、
ショートサーキット)
Phono MC(入力換算)=-154dBV
Phono MM=90dB以上
AUX、Tuner、Tape Play 1、2=100dB以上
チャンネルセパレーション
(IHF、1kHz)
Phono MC=70dB以上
Phono MM=75dB以上
AUX、Tuner、Tape Play 1、2=80dB以上
入力間セパレーション
(入力ショート、1kHz)
Tuner⇔Phono MM=90dB以上
Tape Play 1、2⇔Phono MM=90dB以上
Tuner⇔Tape Play 1、2=90dB以上
Tape Play 1⇔Tape Play 2=100dB以上
トーンコントロール Bass=±6dB(50Hz)
トーンセレクター(ターンオーバー周波数)=300Hz、150Hz
Treble=±6dB(15kHz)
トーンセレクター(ターンオーバー周波数)=6kHz、3kHz
サブソニックフィルター 16Hz(-3dB、6dB/oct)
オーディオミューティング -20dB
ヘッドホン端子出力 120mW(8Ω)
総 合
負荷インピーダンス 4〜16Ω
定格消費電力(電気用品取締法) 260W
外形寸法 幅466x高さ182x奥行432mm
重量 20.0kg
価格 ¥175,000(1979年発売)
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