MICROSEIKI BL−111. 10台目修理記録
2020/11/17持込  2021/1/6完成 
A. 修理前の状況
  • 兵庫県尼崎市在住です。
    マイクロのBL111を30数年使用しています。
    状況は33回転はいい感じで動いていますが、かなり前から 45回転への切り替えがうまくいかないようになり、
    45回転のEP盤は1枚も所有していませんので回転切り替えの スイッチは触らないようにしています。
    回転も普通にしているんですがよーく耳を近づけると糸の張り具合にもよりますが ゴロゴロと小さな異音がします。
    現在は聞けないと言う訳ではないんですが、今年に65歳を迎えこれからゆっくりと音楽を聴きたいと思いますので オーバーホールをと考えています。
    特に配送について元箱もなくどのようにすればいいのかよろしくお願いします。
    子供が川崎市におり、年に何回か車で行きますのでその時に持っていければ一番いいと思います。



B. 原因

  • 各部経年劣化の為、オーバホール修理。
    33/45切り替えリレー不良。


C. 修理状況

W. 下蓋及び本体木部 修理状況
  • この台(鉄製架台)が本体木部に接着されていない。


D. 使用部品
  • 電解コンデンサー       13個。
    リレー(製造中止で入手難)   1個。
    半固定VR           3個。
    フイルムコンデンサー     2個。
    3Pインレットソケット    1個 FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。


E. 調整・測定

F. 修理費  105,000円  「オーバーホール修理」

Y. ユーザー宅の設置状況

S. MICRO SEIKI BL−111 の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る。 
A12. 点検中 前右から見る。
A13. 点検中 後から見る。
A132. 点検中 後から見る、電源ソケット。
A133. 点検中 後から見る、電源ソケット。3Pインレットに交換可能。
A14. 点検中 後左から見る。
A15. 点検中 上から見る。
A16. 点検中 タンテーブルを外し、上から見る。
A18. 点検中 駆動部。
A21. 点検中 下前から見る。
A22. 点検中、下前左から見る。
A23. 点検中 下後から見る。
A24. 点検中、下後右から見る。
A25. 点検中 下から見る。
A26. 点検中 前右足
A27. 点検中 前左足
A28. 点検中 後右足
A29. 点検中 後左足
A2A. 点検中 下蓋を取り、下から見る。
A2B. 点検中 下蓋を取り、下から見る。 下蓋の止ビスで割れた本体。
A31. 点検中 タンテーブル、斜め上から見る。
A32. 点検中 タンテーブル、反対側斜め上から見る。
A33. 点検中 タンテーブルを裏側から見る。
A34. 点検中 タンテーブルを反対側裏側から見る。
A35. 点検中 タンテーブル軸穴を上から見る。
A36. 点検中 タンテーブル軸穴を上から見る、反対側。
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C11. 修理前 制御基板
C12. 修理後 制御基板 半固定VR2個、電解コンデンサー7個、フイルムコンデンサー1個交換
C13. 修理前 制御基板裏
C14. 修理(半田補正)後 制御基板裏
C15. 完成制御基板裏。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C21. 修理前 電源・33/45切替基板
C212. 修理中 電源・33/45切替基板。電解コンデンサー固定するトルエン溶媒の接着剤。
C213. 修理後 電源・33/45切替基板。 トルエン溶媒の接着剤を取り去り、コートを塗布後。
C214. 修理中 電源・33/45切替基板。これがプロの半田!!
C22. 修理後 電源・33/45切替基板 半固定VR1個、電解コンデンサー6個、製造中止で入手難のリレー1個交換
C23. 修理前 電源・33/45切替基板裏
C24. 修理(半田補正)後 電源・33/45切替基板裏
C25. 完成電源・33/45切替基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C31. 修理前 ヒューズ基板
C32. 修理前 ヒューズ基板裏
C33. 修理(半田補正)後 ヒューズ基板裏
C34. 完成ヒューズ基板裏。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C41. 修理中 モーター部を取り出す
C42. 修理中 モーター部を取出す、下から見る。
C43. 修理中 ラック歯車グリスが変色。
C44. 修理後 ラック歯車グリス交換。
C51. 修理中 モーター軸
C52. 修理中 モーター軸、拡大。 縦横比変更してあります。
C53. 修理中 上側モーター軸受け。
C54. 修理中 下側モーター軸受け。
C61. 修理前 モーターFGコイル。
C62. 修理中 モーター下側軸受け。油分が無く、軸が削っている!
C63. 修理後 モーターFGコイル、コート液で固定する。
C71. 修理中 モーター回転子上から見る、錆が少し発生している。
C72. 修理後 モーター回転子上から見る、CRCで洗浄し、鉱物油を軽く塗布。
C73. 修理中 モーター固定子下から見る、錆がすこし発生している。
C74. 修理後 モーター回転子下から見る、CRCで洗浄し、鉱物油を軽く塗布。
C75. 修理中 モーター固定子巻線。
C81. 修理中 表示部及び 33/45切り換SW基板。
C82. 修理前 表示部及び 33/45切り換SW基板裏。
C83. 修理(半田補正)後 表示部及び 33/45切り換SW基板裏。
C84. 完成表示部及び 33/45切り換SW基板裏。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C91. 修理前 速度調整VR。
C92. 修理後  速度調整VR。 ガリ軽減・防止の結線。
CA1. 修理前 電源ソケット
CA2. 修理(交換)後 電源ソケット交換 FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。
CA3. 修理後 電源ソケット交換。 裏側配線。
CB1. 修理(交換)後 オイル交換後、タンテーブル軸と交換したオイル。 綺麗でしたが量が少ない。  
CC1. 修理中 インシュレーター(足)4本修理。
CC2. 修理後 インシュレーター(足)、上から。
CC3. 修理後 インシュレーター(足)、下から。
CD1. 交換部品
CE1. 修理前  下から見る
CE2. 修理後  下から見る。
CE3. 完成、下から見る。
CE4. 完成、上から。 駆動ベルトは手持ゴム製使用。
W. 下蓋及び本体木部 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
W11. 修理前 アーム取り付け穴。
W12. 修理中 アーム取り付け穴。 圧縮材にボンドを染みこませる。
W13. 修理後 アーム取り付け穴。 更にペンキを塗る。
W14. 修理後 アーム取り付け穴、反対側。
W15. 修理中 アーム取り付け穴、反対側。 圧縮材にボンドを染みこませる。
W16. 修理後 アーム取り付け穴、反対側。 更にペンキを塗る。
W21. 修理前 モーター取付穴、タンテーブル軸受取付穴。
W22. 修理中 モーター取付穴、タンテーブル軸受取付穴。 圧縮材にボンドを染みこませる。
W23. 修理後 モーター取付穴、タンテーブル軸受取付穴。 更にペンキを塗る。
W24. 修理前 モーター取付穴、タンテーブル軸受取付穴、反対側。
W25. 修理中 モーター取付穴、タンテーブル軸受取付穴、反対側。 圧縮材にボンドを染みこませる。
W26. 修理後 モーター取付穴、タンテーブル軸受取付穴、反対側。 更にペンキを塗る。
W31. 修理前 操作部取付穴。
W32. 修理中 操作部取付穴。 圧縮材にボンドを染みこませる。
W33. 修理後 操作部取付穴。 更にペンキを塗る。
W34. 修理前 操作部取付穴、反対側。
W35. 修理中 操作部取付穴、反対側。 圧縮材にボンドを染みこませる。
W36. 修理後 操作部取付穴、反対側。 更にペンキを塗る。
W41. 修理前 本体木枠下。 基板やモーターを取り外す。
W42. 修理中 本体木枠下、圧縮材にボンドを染みこませる。
W43. 修理後 本体木枠下。 乾燥後さらにペンキを塗る。
W51. 修理前 本体木枠下前左。
W52. 修理中 本体木枠下前左。 圧縮材にボンドを染みこませる、ネジ穴も塗る。 
W53. 修理後 本体木枠下前左。 乾燥後さらにペンキを塗る。
W54. 修理前 本体木枠下後右。 
W55. 修理中 本体木枠下後右。 圧縮材にボンドを染みこませる、ネジ穴も塗る。 
W552. 修理中 本体木枠下後右。乾燥後、キズの所は再度塗布する。
W56. 修理後 本体木枠下後右。 乾燥後さらにペンキを塗る。
W61. 修理前 本体木枠下前。 
W62. 修理中 本体木枠下前。 圧縮材にボンドを染みこませる、ネジ穴も塗る。
W63. 修理後 本体木枠下前。 乾燥後さらにペンキを塗る。
W64. 修理前 本体木枠下後
W65. 修理中 本体木枠下後。 圧縮材にボンドを染みこませる、ネジ穴も塗る。
W66. 修理後 本体木枠下後。 乾燥後さらにペンキを塗る。
W71. 修理前 電源ソケット、端子板取付け穴。
W72. 修理中 電源ソケット、端子板取付け穴。 圧縮材にボンドを染みこませる、ネジ穴も塗る。
W73. 修理後 電源ソケット、端子板取付け穴。 乾燥後さらにペンキを塗る。
W74. 修理前 電源ソケット、端子板取付け穴、反対側。
W75. 修理前 電源ソケット、端子板取付け穴、反対側。 圧縮材にボンドを染みこませる、ネジ穴も塗る。
W76. 修理前 電源ソケット、端子板取付け穴、反対側。 乾燥後さらにペンキを塗る。
W81. 修理前  足を取った下蓋表。
W82. 修理前  トランスカバーを取った下蓋表。
W83. 修理中 下蓋表。ラッカーを吹く。
W84. 完成 下蓋表
W91. 修理前 下蓋裏
W92. 修理前 下蓋裏。 トランスカバーを取り、ボンドを染みこませる。
W93. 修理後 下蓋裏。 ボンド乾燥後さらにペンキを塗る。
WA1. 修理前 下蓋裏前右
WA2. 修理中 下蓋裏前右、ボンドを染みこませる、ネジ穴も塗る。
WA3. 完成 下蓋裏。 さらにペンキを塗る。
WA4. 修理前 下蓋裏後左
WA5. 修理中 下蓋裏後左、ボンドを染みこませる、ネジ穴も塗る。
WA6. 完成 下蓋裏。 乾燥後さらにペンキを塗る。
WB1. 修理前 下蓋のアーム取り付穴、トランスカバー取り付穴。
WB2. 修理中 下蓋のアーム取り付穴、トランスカバー取り付穴。ボンドを染みこませる、ネジ穴も塗る。
WB22. 修理中 下蓋のアーム取り付穴、トランスカバー取り付穴。乾燥後、キズの所は再度塗布する。
WB3. 修理後 下蓋のアーム取り付穴、トランスカバー取り付穴。 乾燥後さらにペンキを塗る。
WB4. 修理前 下蓋のアーム取り付穴、トランスカバー取り付穴、反対側。
WB5. 修理中 下蓋のアーム取り付穴、トランスカバー取り付穴、反対側。ボンドを染みこませる、ネジ穴も塗る。
WB52. 修理中 下蓋のアーム取り付穴、トランスカバー取り付穴。乾燥後、キズの所は再度塗布する。
WB6. 修理後 下蓋のアーム取り付穴、トランスカバー取り付穴、反対側。 乾燥後さらにペンキを塗る。
WB7. 修理中 反りに注意し、炎天下にさらし十分乾燥する。 左側はKENWOOD L−07D. 5台目
WC1. 修理中 下蓋等止めネジは錆が出ている。
WC2. 修理中 下蓋等止めネジ、ラッカーを吹く。 乾燥後さらに塗る。
WD1. 修理中 電源ソケット取り付け板。
WD2. 修理中 電源ソケット取り付け板。塗装する。
E. 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E1.  33回転ストロボ測定。 速度調整はセンター固定、ベルトは手持ゴム製使用。
E2.  45回転ストロボ測定。 速度調整はセンター固定、ベルトは手持ゴム製使用。
E7. 完成  24時間エージング、 左は KENWOOD L−07D. 5台目
Y1. ユーザー宅へ設置。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
Y1. 設置状況。
S. MICRO SEIKI BL−111 の仕様(カタログ・マニアルより) 
型式 アームレスプレイヤー BL−111
駆動方式 ベルトドライブ方式
使用モーター 8極24スロット、アウターローター型ブラシレスDCサーボモーター
定格回転数 33 1/3、45rpm
ターンテーブル 砲金製、直径310mm、重量10kg、慣性モーメント1500kg・cm2
回転ムラ 0.025%以下(WRMS)
SN比 60dB以上(JIS)
回転数微調整範囲 ±6%以内
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 12W
外形寸法 幅532×高さ230×奥行440mm、 570W×440D×230Hmm(BL-111L)
重量 36kg、 38kg(BL-111L)
価格 270,000円
付属 アームマウントベース A-1200シリーズ
A-1201 MICRO=MA-505L、 505LS、 505LX
AUDIO CRAFT=AC-300MKU
SAEC=WE-407/23
A-1202 SAEC=WE-308、 308N、 308SX、 317
GRACE、G-660P
A-1203 FR=FR-64、 64S、 64B、 64FX、 14
A-1204 FR=FR-24MKU 54
DENON=DA-303、 305、 307、 309、 401
VICTOR=UA-5045
A-1205 MICRO=MA-505XU、 505SU、 505MKV、 MA-808X
AUDIO CRAFT=AC-3000MC
A-1506 SME=3009/SU、 3009/SV、 3010RC
              bl111-a40
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